スポーツクラブやジムに行くと、ヨガのレッスンやピラティスのレッスンなど、さまざまなエクササイズが行われていますよね。
ヨガとピラティスはパッと見は似ていますが、一体何が違うのでしょうか?
今回はヨガとピラティスの違いを掘り下げてみましょう!
ヨガとピラティスの発祥の違いをチェック
似たようなポーズも多いヨガとピラティス。
発祥した時代には、ずいぶん差があるようです。
ヨガとピラティスの発祥の違いをチェックしましょう。
ヨガの発祥
ヨガの発祥はピラティスよりもずっと昔です。
ヨガは、約4500年前の古代インドで、仏教やヒンドゥー教の修行として行われていたものが原点になると言われています。
現代では、健康や美容のためのエクササイズとして知られているヨガ。
ですが、それは本来のヨガのほんの一部に過ぎず、本来は心の安定を目指すための、インド思想に基づいた修行法として生まれたものなのです。
ピラティスの発祥
ピラティスの発祥は、ヨガよりもずっと後になります。
ピラティスは1920年代にドイツ従軍のジョセフ・H・ピラティスによって、リハビリ目的として開発されたものです。
ピラティスエクササイズは、ヨガから取り入れている部分もあり、そのためヨガとピラティスが似ている部分があります。
ピラティスエクササイズはダンサーやアスリートのボディメンテナンスとして、アメリカで人気を博して徐々に広まり、世界的な知名度を得たのです。
ヨガとピラティスの目的の違いとは?
ヨガとピラティス、どちらも現在では、ダイエットやボディメイク、健康などの目的で行われているエクササイズ。
ですが、本来の目的はそれぞれ違います。
ヨガとピラティス、本来の目的の違いをご紹介します。
ヨガの目的
現代のヨガは、独特なアーサナのイメージが強いと思いますが、「心の安定」を目指すのが本来のヨガの目的です。
ヨガは古代インドの思想に基づいた、修行として生まれたもので、瞑想に重きを置くものでした。
現在は、美容や健康に効果的なエクササイズとしてのヨガが注目を得ていますが、本来はカラダよりも、心の安定に焦点を当てているのです。
ピラティスの目的
ピラティスは、第一次世界大戦時に負傷兵が寝たまま行える、リハビリ目的のエクササイズとして考案されたものです。
ピラティスエクササイズを開発したピラティス氏は、幼い頃からカラダが弱く、カラダを鍛えるために東洋や西洋のさまざまなエクササイズを学んでいました。
ピラティスエクササイズは、体幹を鍛えてカラダのバランスを整え、健康的なカラダ作りを目指す目的を持ったエクササイズなのです。
ヨガとピラティスのトレーニング法の違いとは?
ヨガとピラティス、どちらもマットの上で行われることが多く、見た目は似ているエクササイズです。
ですが、どちらも掘り下げると、トレーニング法にも大きな違いがあります。
ヨガとピラティスのトレーニング法の違いをご紹介します。
ヨガのトレーニング法
多くのヨガは腹式呼吸をメインに行い、副交感神経を優位にして、心とカラダをリラックスさせながら行います。
カラダを多く動かす動的ヨガでは、胸式呼吸なども使われます。
また、マットはピラティスよりも薄手のマットを使い、立位のポーズなどもやりやすくなっています。
瞑想なども用いて、心とカラダの安定を目指します。
ピラティスのトレーニング法
ピラティスは呼吸法に特徴があり、ラテラル呼吸という、胸式呼吸と腹式呼吸を組み合わせた呼吸法で行われます。
ピラティスは寝たまま行うトレーニングが多く、ヨガよりも厚手のマットを使います。
ピラティスはボディメンテナンスや、姿勢の改善を目的にしたエクササイズです。
健康的なカラダ作りを目指したトレーニングをします。
ヨガとピラティス、それぞれの効果とは?
ヨガとピラティスは、効果も細かくみると違いがあります。
中にはどちらを行っても、得られる効果もあります。
それぞれの効果の違いをチェックしましょう。
ヨガの効果
ヨガは、瞑想や呼吸法も行いつつ、全身を使ってポーズをとるエクササイズ。
- インナーマッスル強化
- メンタルの安定
- 姿勢の改善
- ストレス緩和
- 柔軟性アップ
などの効果が期待できます。
ピラティスの効果
ピラティスは、流れるような動きのエクササイズを行い、カラダ全体をまんべんなく鍛えることができます。
- 姿勢の改善
- 筋力アップ
- ボディメイク
- インナーマッスル強化
- 柔軟性アップ
などに効果が期待できます。
ヨガとピラティスどっちが自分に向いてる?
ヨガとピラティスは似て非なるもの。
ヨガの方が好きな人もいれば、ピラティスの方が合う方もいます。
ヨガとピラティス、どちらが向いているのかチェックしましょう。
ヨガが向いている人
ヨガは種類によっても差がありますが、主にリラックスしたい、メンタルを整えたい、という方におすすめです。
リラックス系のヨガは、ゆっくりと動きつつも血行を促進して循環を良くしてくれます。
メンタルを整えつつ、カラダも鍛えたい方には、パワーヨガ、アシュタンガヨガなどの動的ヨガもおすすめです。
ピラティスが向いている人
ピラティスはボディメイクがしたい、姿勢を改善したい、という方におすすめです。
自重トレーニング要素が強く、無理なく筋肉をつけたい方にも向いています。
主にカラダのメンテナンスにフォーカスしたい方におすすめです。
ピラティスインストラクターになる方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
ヨガとピラティスどちらも行うと効果アップ!
ヨガとピラティスは、どちらにも違う効果が期待できます。
どちらも体験してみると、それぞれの良さが実感できるでしょう。
ぜひどちらも試してみてくださいね!
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