ヨガインストラクターの資格の取り方と費用。RYT200・RYT500と2027年の変更
ヨガインストラクターの資格で、国内の養成スクールの多くが目標にしているのは、米国の非営利団体・全米ヨガアライアンス(Yoga Alliance)の登録資格「RYT200」です。同団体の登録校(RYS 200)で200時間の養成を修了し、申請すると登録されます。受講料は、2026年11月4日に公式サイトで確かめた国内の講座で59,800円(税抜、オンライン)から538,000円(税込、通学)まで開きがあり、別に同団体への申請料50ドルと年会費65ドルがかかります。
RYT200は国家資格ではなく、民間資格(全米ヨガアライアンスの登録資格)です。この記事では、RYT200・RYT500などの条件、200時間の中身、費用、通学とオンラインの違い、2027年1月から始まる同団体の制度の変更を、同団体の公式資料と各スクールの公式ページで確かめた内容だけで整理します。
RYT200・RYT500など、全米ヨガアライアンスの資格の条件
全米ヨガアライアンスの指導者向けの資格は、養成の時間数と、修了後に教えた時間(指導時間)の組み合わせで決まります。同団体の資料「Standards for RYT Credentials」の記載を表にしました。資料の表記は「RYT 200」のように数字の前に空きがありますが、この記事では国内でよく使われる「RYT200」と書きます。
| 資格 | 養成の条件 | 指導時間などの条件 | 補足 |
|---|---|---|---|
| RYT200 | 登録校(RYS 200)で200時間の養成を修了 | なし | 複数の養成を合わせて200時間にはできない |
| RYT500 | RYS 500で500時間を修了、またはRYS 200の200時間に加えてRYS 300で300時間を修了 | RYS 200かRYS 500の修了後に100時間以上 | 200時間と300時間は同じ学校でも別の学校でもよい |
| E-RYT200 | RYS 200で200時間を修了(同じ学校で200時間) | 修了後に1,000時間以上、かつ2年以上教えている | 経験を積んだ指導者の資格 |
| E-RYT500 | RYT500と同じ(500時間) | 2,000時間以上(うち500時間はRYS 300かRYS 500の修了後)、かつ4年以上 | 200・300・500時間の養成のリードトレーナーになれる |
| RCYT(子どものヨガ) | RYTとして登録し、子どものヨガの養成(RCYS)95時間を修了 | RCYSの修了後に子どものヨガを30時間以上 | 順番はどちらが先でもよい |
| RPYT(マタニティヨガ) | RYTとして登録し、マタニティヨガの養成(RPYS)85時間を修了 | RPYSの修了後にマタニティヨガを30時間以上 | 順番はどちらが先でもよい |
| 経験者向けの道(ETP) | 3つ以内の学びで合計500時間以上。修了の証明が必要 | 最初の200時間の後に10年以上、300時間の追加の後に5年以上教えていて、指導経験が3,000時間以上 | 登録校に通っていない経験者がE-RYT500をめざす道。申請料は85ドル |
| 登録の費用 | 申請料50ドル(1回だけ・返金なし) | 年会費65ドル | 初年度は合計115ドル |
表のとおり、最初の一歩はRYT200です。RYT200には指導時間の条件がないため、登録校の200時間を修了して申請すれば登録の対象になります。一方、RYT500やE-RYTは、追加の養成に加えて、実際に教えた時間と年数が条件に入ります。
200時間で何を学ぶか
同団体の資料「Standards for RYS Credentials」は、RYS 200の養成を4つの分野に分け、分野ごとに最低時間を定めています。2020年2月27日から新しく登録する学校に適用された基準です。
- 技術・トレーニング・実践(アーサナ、瞑想、呼吸法など):75時間
- 解剖学と生理学:30時間
- ヨガの人文学(哲学・倫理など):30時間
- 職業上の基礎(指導法・実習など):50時間
RYS 200の養成を担うリードトレーナーはE-RYT500を持っていることが条件で、200時間のうち150時間はリードトレーナーが教えることになっています。1つの学校が置けるリードトレーナーは5人までです。スクールの説明会で「誰が何時間教えるか」を聞くと、この基準とのつながりがわかります。
各スクールは、この基準の上に独自の科目を足しています。たとえばFIRSTSHIPのオンライン+通学コースは、アーサナ、アーユルヴェーダ、ヨガ哲学、機能解剖学などを、Zoomの授業88時間、通学24時間、動画88時間に割り振っています。同じRYT200の講座でも、学ぶ流派や科目の配分はスクールによって違います。
費用の目安と、受講料に含まれないもの
2026年11月4日に各スクールの公式サイトで確かめた受講料の例です。税込・税抜は各校の表記のままです。
- YOGIWAYのオンラインRYT200:59,800円(税抜)・65,780円(税込)から
- シークエンス!のRYT200オンラインコース:79,800円(税抜)
- OMYOGAのRYT200オンライン:236,500円(税込)
- FIRSTSHIPのRYT200オンラインコース:定価298,000円(税込)
- FIRSTSHIPのRYT200オンライン+通学コース:定価388,000円(税込)
- OMYOGAの対面のRYT200:通常価格396,000円(税込)
- FIRSTSHIPのRYT200通学コース(プロフェッショナル):定価538,000円(税込)
大まかには、録画の動画が中心のオンライン講座が安く、教室で講師から直接習う時間が長い講座ほど高くなっています。スクール別の一覧は「RYT200の費用。スクール別の受講料と期間」にまとめました。
受講料に何が入るかも学校ごとに違います。OMYOGAは、受講料に200時間の講座料金、テキスト7冊と動画教材、修了証と発送代を含め、全米ヨガアライアンスの登録料金やヨガマットなどの道具は含まないと書いています。YOGIWAYも、RYT200の初回登録料(115ドル)は含まないと明記しています。表示額と実際に払う総額のずれについては「学費の公表額と実際の支払いがずれる理由」も参考になります。
通学とオンライン、どちらでも登録の条件は同じ
全米ヨガアライアンスは、登録校が養成を100%通学、100%遠隔、または両方を組み合わせて行うことを認めています。そのうえで、講師と受講生が同じ時間にオンラインで集まる同時双方向の授業を、全体の15%以上行うよう求めています。RYS 200では30時間です。
RYT200の条件は「RYS 200で200時間の養成を修了」で、通学かオンラインかによる区別は条件に書かれていません。違いが出るのは、費用、通う日数、講師に直接ポーズを見てもらえる時間です。くわしくは「RYT200のオンライン講座。全米ヨガアライアンスの基準と通学との違い」で比べています。
2027年1月から、全米ヨガアライアンスの制度が変わる
全米ヨガアライアンスは、2027年1月から資格と会員の制度を変えると公式サイトで案内しています。同団体のページ「Find Your New Credential」で確かめた主な点は次のとおりです。
- 200時間・500時間の養成の要件はなくさない、と明記しています。
- 2027年1月に、新しいオンラインの学習の場で評価試験(assessment)が始まります。問題は40問で、効果的な指導とリーダーシップ、倫理、安全、多様性・公平性・包摂などが範囲です。75%で合格、受けられるのは2回までです。ヨガ哲学は、流派ごとに違うため出題しないとしています。
- いま登録している人には2027年12月31日の期限があり、過ぎると資格が失効します。資格を戻すには、3年分の再認定料150ドルがかかります。
- RCYT・RPYTなどは、RYTやE-RYTの横に表示される専門分野の表示に変わります。条件は変わらないとしています。
- 継続教育は、2030年の更新から、RYTは3年ごとに30時間、E-RYTは40時間になります。
同団体の会員のページでは、年会費は65ドル、RYTに新しく申請する人は1回だけ50ドルの申請料を払うと案内しています。料金と規定は変わることがあるとも書かれています。これからRYT200の講座を受ける人は、修了して申請する時期に、新しい制度で何が必要になるかを同団体のページで確かめておくと安心です。
スクールを選ぶときに確かめること
- 全米ヨガアライアンスの登録校(RYS 200)か。講座のページに認定校と書いてあるかを見て、迷ったら同団体の学校検索でも確かめる。
- 受講料に、テキスト、修了証、道具、合宿の宿泊費などが含まれるか。全米ヨガアライアンスへの申請料と年会費は別か。
- 同時双方向(ライブ)の授業が何時間あるか。録画の動画が中心の講座では特に確かめる。
- 欠席したときの振替や補講の方法と、追加の費用。たとえばSTUDIO PLUSは、補講を1コマ3時間半で3万円としています。
- 受講期限。OMYOGAは無料振替を最長3年、FIRSTSHIPのオンラインコースは最大9ヵ月としています。
- 修了の条件(試験、レポート、指導の実技など)。
資格の名前に「取得」とあっても、多くは修了と申請を経て登録される仕組みです。資格の「取れる」と「受験資格が得られる」の違いは「「取れる」と「受験資格が得られる」の違い」で説明しています。働きながら通う場合の学び方は「社会人がスクールを選ぶとき」も参考にしてください。
地域ごとのスクール
通学の教室がある地域で探す場合は、東京・大阪・福岡の記事で、公式サイトに教室の所在地と受講料が載っているスクールを並べています。
ヨガ・ピラティスの民間スクールは「ヨガ・ピラティスの分野の一覧」と「民間スクールの一覧」から探せます。受講料や日程は変わることがあるため、申し込む前に各スクールと全米ヨガアライアンスの公式サイトで最新の情報を確かめてください。
出典と確認日
- 全米ヨガアライアンス(Yoga Alliance)「Standards for RYT Credentials」(https://yogaalliance.org/wp-content/uploads/2025/05/Standards-for-RYT-Credentials_NB22my-.pdf)2026年11月4日に確認
- 全米ヨガアライアンス(Yoga Alliance)「Standards for RYS Credentials」(https://yogaalliance.org/wp-content/uploads/2025/05/Standards-for-RYS-Credentials_NB22my-.pdf)2026年11月4日に確認
- 全米ヨガアライアンス(Yoga Alliance)「Find Your New Credential」(https://yogaalliance.org/credential-path/)2026年11月4日に確認
- 全米ヨガアライアンス(Yoga Alliance)「Yoga Alliance Membership and Credentials: 2027 Changes」(https://yogaalliance.org/membership-reimagined/)2026年11月4日に確認
- OMYOGA「RYT200ヨガ資格の対面養成講座」(https://omyogagroup.com/ryt200)2026年11月4日に確認
- OMYOGA「RYT200オンライン養成講座」(https://omyogagroup.com/ryt200online)2026年11月4日に確認
- FIRSTSHIP「ヨガ資格RYT200|通学・オンラインコース一覧」(https://www.firstship.net/search/rys200)2026年11月4日に確認
- FIRSTSHIP「RYT200 オンライン+通学コース」(https://www.firstship.net/ryt200_kotei_eachschool_hybRid)2026年11月4日に確認
- FIRSTSHIP「RYT200 通学コース(プロフェッショナルコース)」(https://www.firstship.net/ryt200_kotei_eachschool_pro)2026年11月4日に確認
- FIRSTSHIP「RYT200 オンラインコース」(https://www.firstship.net/all_online)2026年11月4日に確認
- ヨガスクール YOGIWAY「オンラインRYT200」(https://www.yogiway.jp/online-ryt200)2026年11月4日に確認
- シークエンス!「RYT200オンラインコース」(https://i.sequence.yoga/)2026年11月4日に確認
- STUDIO PLUS ヨガインストラクター養成スクール「東京校」(https://school.yogastudioplus.com/tokyo/)2026年11月4日に確認
参考にした資料
- 全米ヨガアライアンス(Yoga Alliance)「Standards for RYT Credentials」 リンク:yogaalliance.org
- 全米ヨガアライアンス(Yoga Alliance)「Standards for RYS Credentials」 リンク:yogaalliance.org
- 全米ヨガアライアンス(Yoga Alliance)「Find Your New Credential」 リンク:yogaalliance.org
- 全米ヨガアライアンス(Yoga Alliance)「Yoga Alliance Membership and Credentials: 2027 Changes」 リンク:yogaalliance.org
- OMYOGA「RYT200ヨガ資格の対面養成講座」 リンク:omyogagroup.com
- OMYOGA「RYT200オンライン養成講座」 リンク:omyogagroup.com
- FIRSTSHIP「ヨガ資格RYT200|通学・オンラインコース一覧」 リンク:firstship.net
- FIRSTSHIP「RYT200 オンライン+通学コース」 リンク:firstship.net
- FIRSTSHIP「RYT200 通学コース(プロフェッショナルコース)」 リンク:firstship.net
- FIRSTSHIP「RYT200 オンラインコース」 リンク:firstship.net
- ヨガスクール YOGIWAY「オンラインRYT200」 リンク:yogiway.jp
- シークエンス!「RYT200オンラインコース」 リンク:i.sequence.yoga
- STUDIO PLUS ヨガインストラクター養成スクール「東京校」 リンク:school.yogastudioplus.com
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