菅原玲奈さん|今できることをやったらいい、できなかったらその時に考える

菅原玲奈さん

ヨガインストラクター
ヨガスタジオ開業

所属校舎 YMC新宿校
受講コース ヨガインストラクター養成2級/1級
(RYT200対象)
リストラティブヨガインストラクター養成
通学期間 約26か月

 

現在のお仕事と入校される前について教えてください

現在は保育士の仕事をしています。高校卒業後はゴルフの研修生として就職し、その後スポーツ選手のトレーナーの専門学校に通いました。

ヨガとの出会いは?

ヨガとの出会いは、おそらく25年くらい前です。当時はまだ「ヨガ」という意識はありませんでしたが、ゴルフの研修生としてトレーニングをしているとき、呼吸法や瞑想体験をしました。その頃は18歳か19歳くらいで、「これが何なんだ?」と思いつつ、ただこなしていただけでした。その数年後、ヨガが流行して、DVDも出てきて、それで気づいたんです。「あ、実は自分もヨガとか取り入れてたんだな」と。

ヨガインストラクター資格を取得しようと思った経緯は?

時間が経って少し忘れかけていたんですが、元々動くことや筋トレが好きでした。コロナが流行る前から、トレーニング寄りの活動をしていました。それで、コロナが流行ってからYouTubeでヨガの動画をよく見かけるようになって、また興味が戻ってきました。昔の体験が気持ちよかった記憶を思い出して、好奇心からまた始めました。

「ヨガってなんだろう」みたいな、「ヨガって多分ただの体操ではないんだ」っていう感覚もちょっとあって。少しだけ哲学にも興味があり、もっと深く知りたいと思いました。それで、「自分がもっと知りたい、自分がやってみたい」という動機から、ヨガインストラクターの学校を探し始めました。

ヨガを伝えてみたいと思ったきっかけなどありますか?

最初はヨガが凄すぎて、深すぎて「こんなの人に教えられない」ってちょっと怖いじゃないですけど、不安に思っていました。それこそロープレとかを経験してるときですよね。大変だって思いながら自分で無言・無音で探りながらやってるのに、口に出して説明するのは難しいと思っていました。でも、だんだんと学び、理解し、練習を繰り返していくうちに、自分でもわくわくしてきて「なんか勿体ないな」って思い始めたんです。

で、家族にちょっと練習でロープレの相手になってもらっているときに、最初は嫌々ながらもやってくれる息子とかと一緒に練習して、その一体感がすごく嬉しくて、なんか楽しくて、誰かと一緒に共有して伝えるっていうのも楽しいんだなと気づきました。

あとは「YMCフェスタ」というイベントも大きなきっかけでした。最初は、「こんな私たちでやれるのかな」とチームで話してましたが、「でも、あと何ヶ月あるし、その先には成長した自分たちがいるよね」みたいなことを話しながら取り組みました。焦りながらも練習して、本当にドキドキして、自分たちが考えていたものをお伝えして。自己満だったと思うんですけど、レッスンを受けてくださった方が「笑顔も良かったよ」ってかけていただいた言葉がすごい嬉しくって。そこから、だんだん気持ちが変わってきたんだと思います。大きなきっかけは、やっぱりYMCフェスタだったかなと思います。

リストラティブヨガの養成コースも受講されてますが?

最初にオンラインでリストラティブヨガのレッスンを受けたとき、「こんなヨガもあるんだ。これもヨガなんだ」と思いました。とっても気持ちよかったですね。

でも、自分は動くタイプのヨガ、パワー系のヨガが好きだろうと思っていました。ところが時間が経つにつれて、「意外とリラックス系も好きかも」と感じるようになってきました。その気持ちの変化に気づき、この部分も探求してみたいと思って学びたくなりました。

通学で受講されてよかったことは?

「どうでしたか?」って聞かれると、「もう、すごく良かったです」としか言えないんですけど。もちろん課題は大変だったけど、それを乗り越えた後の感じがすごく気持ちいい。それに同期のメンバーも良い人ばかりで、課題が終わったときには「ロープレも終わったね」「課題もクリアしたね」って言いあったりして。それで少し、ほんの少し自信がついての繰り返しで、1年を迎えしてみたらもう本当に濃密で。大人になってこんなに学ぶ機会はそうないので、一生忘れない1年になったと思います。本当に学びと経験と体験と、多い時間でした。

入校前と後で、何か変わりましたか?

今も保育士の仕事をしているんですが、入校前は「私はこれしかできない」という考えが強かったですね。保育士の仕事をしながらヨガを教えるなんて、前の自分なら考えられなかった。でも、必要があれば、自分の枠を決めずというか、「何かいろいろ今できることをやってみたらいいな、できなかったらその時考えよう」みたいな感覚に変わっていった気がします。

枠を作っていたつもりはないんですが、今まで生きてきた中で、自分の枠があったように思います。でも今の自分にできること、もちろんやりたいことで、その場所があって与えていただけて、本当に感謝なんですよね。

これが「生きやすくなった」っていうですかね。言葉にして考えたことがなかったので、そうかもしれないですね。「まぁ、いいんじゃん」っていいかげんなのは前からあったけれど、「今は、これでいいじゃん」って。そこに少しどっしりとしたものも加わったような、その流れに身を任せてみようというスタンスになりました。

逆に言えば、何か新しいことに挑戦してみて、しんどくなったら「ちょっと休もう」とも思えるようになりました。やってみたいなと思ってチャレンジしたものの、昔だったら「途中で挫折するの嫌だな。最後まで頑張ってみよう」って気持ちがあったんですけど、ちょっとしんどくなったら「これはちょっとお休みしてもいいかな」って思えるようになりました。

今までだったら、そこで戦ってたんですけど、正直にお伝えして、今お休みしているものがあります。そういうことができるようになったっていうとすごく変なんですが、でも、それでもいいかなって思えるようになって、きっと生きやすくなったんですね。

取得された資格はどのように活用されていますか?

現在は自宅のスペースを利用して自主開催のヨガクラスを行っています。在校期間中に少しずつ考え始めて、春はちょっと仕事と家庭も忙しいので、5月にスタートしようかなって言うのを決めて。無事卒業できた後、少しずつ準備をして、5月の中旬に自宅の2階をスタジオとしてスタートしました。

活動していく中で大切にしている想いやポリシーはありますか?

ヨガをお伝えするときは、こちら側からの一方通行にならないように心がけています。言葉でのコミュニケーションにも頼りながら、クラスのエネルギーが循環できるようなクラスを目指しています。

少人数で行ってるからこそできることなんですが、例えば「何かあったら、そのときお返事できないかもしれないけどちょっと声をかけてくださいね」みたいなこともお伝えしています。そんな風に会話でコミュニケーションをとることもありますし、皆さんの表情を見ながらレッスン内容を変えることもあります。途中休憩を挟もうとか、一度呼吸を整えた方がいいなとか、その都度、見ながら行うようにしています。中には「ちょっとしんどいです」と声をかけてくださる方も居たりして、「あと二呼吸したかったけど、いったんお休みしましょうか」としてみたりだとか。少人数ならではのアットホームな対話形式でレッスンを進めています。

今の活動をしていて嬉しかったことや喜ばれたエピソードを教えてください。

「続ける為に自分のヨガマットを購入しました!」と参加者から言われたときは、本当にうれしかったです。一度レッスンを受けに来て、次は来ないというのは当たり前にあると思うんですけど。でも、その方は「今までのヨガマットは古かったし、通いたいなって思うから」って言っていただいて。そして、本当にレッスンを受けに来てくださったんです。

「続けたいって思ってくださったんだ。一緒にヨガをやろうと思ってくださったんだ」って思ったら、すごい誉め言葉をいただいたような気持になってしまって、なんか気持ちよかったです。「レッスンよかったです」という言葉はもちろん本当に励みになりますが、何よりも本当に続けたいと感じられたのは、すごく嬉しかったです。

生徒さんに、どうなってほしいと思いますか?

参加して下さった方が、60分間自分の時間、ヨガをする時間を持つ事を選んで良かった、来て良かったと感じていただきたいです。それが一番大事だと思います。さらに、「今日のポーズが気に入ったから、家でも続けよう」とか、不眠に悩んでいる方が「久しぶりによく眠れた、ヨガのおかげかも」と感じてもらえたら、それが最高ですね。

自分で考えると、「やろうかな」と思っても、結局おうちでのんびりしちゃったみたいなことはよくあると思うんですよ。もちろん、それもOKなんですけど。でも、「行ってみよう」と思って足を運んでくださる方がいて、本当にありがたくて。それで、おうちに帰ると「こうだったよ」なんて話してくれたら、いいですよね。なんか話しててちょっと感動しちゃいました。

今後の夢や目標は?

近い未来での目標は、年末に太陽礼拝を108回行うことです。これは、クラスで太陽礼拝について話しているうちに生まれたアイデアなんです。皆さん、興味津々で「私も一度やってみたくて、トライしたことあります」というお話から「ありえない、108回なんて。どうなっちゃうの?」とか、「今日やった感じ、10回でもありえないけど、でもやってみたい」とか意見が飛び交ってました。

そこで「できる、できないは置いておいて、トライしてみる方向でいく?」って話になって。そしたら皆さんから「20回、50回くらいのトライ太陽礼拝みたいなのはないの?」という意見もいただいて。「じゃぁ、回数は決めずに、太陽礼拝を繰り返しやってみるクラスがあってもいいかもしれないですね」っていうところから、来月から皆さんとチャレンジしてみようかなと計画中です。

ヨガインストラクター資格の取得を迷われている方にアドバイスを

本当に、迷われているなら、やった方がいい。私がそうでしたが、迷っているときって「どこかでやりたい自分」がいるから。でもやらない理由を見つけたくなっちゃいますよね。

違う世界が見えると言うとちょっと大げさですけど、必ず違う自分に出会える大きな大きな一歩だったと私は思いました。

もし、途中で何かにぶつかっても、その時その時の自分に素直に、別の道を選んでもいいんです。そんな教えがヨガにあったかは分かりませんが、ヨガを通じてそう考えられるようになりました。ぜひ、勇気を出してその一歩を踏み出してほしいなと思います。

 

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