専門学校データベース学費の横に、出典と確認日。

パーソナルトレーナーの資格の種類と費用。NSCA-CPT・NESTA-PFT・JATIを比較

パーソナルトレーナーの資格に国家資格はなく、よく名前が挙がるNSCA-CPT、NESTA-PFT、JATI-ATIはどれも民間の団体が認定する資格です。費用は、NSCA-CPTが受験料46,090円、NESTA-PFTが直接受験で合計63,250円、JATI-ATIが養成講習会126,500円と受験料33,000円です(いずれも税込・公式サイトの記載)。多くの資格で高校卒業以上とCPR/AED(心肺蘇生とAED)の講習が条件になり、NESTA-PFTは実務経験か認定講座の修了も求めます。

主な5つの資格の早見表

パーソナルトレーナーをめざす人が比べることの多い資格を、団体の公式サイトの記載どおりに並べました。費用は受験や講習に直接かかる額で、教材や会費の扱いは団体ごとに違います。

パーソナルトレーナー関連資格の比較(確認日 2026年11月4日・出典:各団体の公式サイト)
資格(認定団体)主な受験資格費用(税込・公式の記載)試験の形
NSCA-CPT(NSCAジャパン)NSCAジャパン会員、満18歳以上、高校卒業または高卒認定試験合格。認定には実技評価つきのCPR/AED講習が必要受験料46,090円。会員の年会費は正会員13,200円・学生会員11,000円全国のピアソンVUEテストセンターでコンピュータ受験。155問・3時間
CSCS(NSCAジャパン)NSCAジャパン会員、学士以上の学位か高度専門士の称号、CPR/AED受験料50,270円(初回は2セクションとも受験。1セクションだけなら34,100円)基礎科学(1時間30分)と実践/応用(2時間30分)の2セクション。テストセンターで受験
NESTA-PFT(ネスタジャパン)満18歳以上で高校卒業以上など。トレーナー実務1年以上・体育や医療系の学校卒業・認定講座修了のいずれか。公式テキストの購入、CPR・AEDの技能直接受験で合計63,250円(教材14,960円・受験料8,250円・合格後の資格登録料40,040円)日程表の会場で受験。筆記用具(鉛筆)と電卓を持参
JATI-ATI(日本トレーニング指導者協会)個人正会員で、養成講習会を受けワークノートを提出(保有資格による免除あり)養成講習会 一般科目60,500円・専門科目66,000円。受験料33,000円マークシート。一般科目・専門科目とも90分・90問
JSPO-AT(日本スポーツ協会)養成講習会は満20歳以上で加盟団体の推薦が必要。承認校の適応コースで学ぶ道もある講習会 共通科目22,000円・専門科目55,000円(テキスト代別)。検定試験22,000円(新カリキュラム)実技確認テストに合格したうえで、基礎・応用の2科目をコンピュータで受験(各80問・120分)

JSPO-ATはスポーツ現場の外傷予防や救急対応を担う資格で、パーソナルトレーニング専門の資格ではありません。それでも比較されることが多いので表に入れました。詳しくはJSPO-ATをめざせる専門学校の記事にまとめています。

どれも民間資格。国家資格との違い

厚生労働省の「資格・試験情報」のページには、医師、看護師、理学療法士、柔道整復師、はり師などの国家試験が並んでいます。この一覧に「トレーナー」の名前がつく試験はありません。パーソナルトレーナーの資格は、どれも民間の団体が独自の基準で認定するものです。

  • NSCA-CPT・CSCS:民間資格(米国NSCAの認定。日本ではNSCAジャパンが試験を案内し、日本語で受験できます)
  • NESTA-PFT:民間資格(米国NESTAの認定。日本では株式会社ネスタジャパンが案内しています)
  • JATI-ATI:民間資格(特定非営利活動法人日本トレーニング指導者協会の認定)
  • JSPO-AT:民間資格(公益財団法人日本スポーツ協会の公認資格)

国家資格は、法律で決まった学校や養成施設を出て国家試験に合格する必要があります。たとえば理学療法士は、指定された学校や養成施設で3年以上学ぶことが受験の条件です。民間資格は団体ごとに受験資格や費用が違い、講習を受けずに受験できるものもあります。どちらを選ぶかは、仕事で何をしたいかで変わります。国家資格とスポーツの関係はスポーツトレーナーの資格の種類の記事で整理しました。

受験資格の違い。学歴・救命講習・実務経験

学歴

NSCA-CPTとNESTA-PFTは、満18歳以上で高校卒業以上(または高卒認定試験の合格)が条件です。NSCA-CPTは出願のときに、発行から1年以内の卒業証明書などの原本を郵送します。CSCSはさらに条件が高く、4年制か6年制の大学の学位、または高度専門士の称号が必要です。

CPR/AEDの講習

NSCAの資格は、認定を受けるときに有効なCPR/AEDの認定証が必要です。講習に実技評価が含まれていて、成人を対象にしたものに限られ、オンラインだけの講習は認められません。認定証がなくても受験はでき、合格日から1年以内に写しを出せば認定を受けられます。NESTA-PFTもCPR・AEDの技能を持っていることが受験要件で、証明書の提出は不要とされています。

実務経験と講習

NESTA-PFTは、トレーナーやインストラクターの実務1年以上、フィットネス関連の仕事1年以上、体育・医療系の大学や専門学校の卒業、NESTA認定講座の修了のいずれかが必要です。どれにも当たらない人は、オンライン講座かゼミの講座を修了して受験資格を得ます。NSCAジャパンは受験に必須の講習を設けていません。JATI-ATIは、原則として養成講習会を受けてワークノートを出すことが受験の条件で、健康運動指導士やNSCA-CPTなどを持つ人は講習が免除されます。

「受験資格が得られる」ことと「資格が認定される」ことは別です。違いは「取れる」と「受験資格」の違いの記事で説明しています。

費用の違い。受験料のほかにかかるもの

表の費用は受験や講習の料金で、合格までにはほかの費用もかかります。公式サイトに書かれている範囲で足し合わせると、次のようになります。

  • NSCA-CPT:受験料46,090円に、出願に必要な会費(正会員なら年13,200円)を足すと59,290円。公式テキスト代は別です。受験期間(120日)を延ばすときは延長手続き料13,200円がかかります。
  • NESTA-PFT:直接受験は63,250円。受験要件を満たさない人向けのオンライン講座は合計157,900円、ゼミの講座は合計236,500円です(いずれも受験料と資格登録料を含む)。NESTA会員になるかは任意で、年会費は13,200円です。
  • JATI-ATI:養成講習会の2科目で126,500円、受験料33,000円で合計159,500円。資格の認定には個人正会員であることが必要ですが、年会費の額は今回確認したページに書かれていませんでした。
  • JSPO-AT:講習会の受講料は共通科目22,000円・専門科目55,000円で、テキスト代が別にかかります。検定試験は新カリキュラムで22,000円です。資格の登録料は4年間で23,000~27,000円、初回だけ初期登録手数料3,300円が必要です。

専門学校で学びながらめざす場合は、学費が大きな費用になります。年間の学費と卒業までの総額の見方は卒業までにかかる費用の記事を、社会人が使える教育訓練給付は社会人の学校選びの記事をあわせて読んでください。

試験の形と合格率

NSCA-CPTは、スコアード問題140問とノンスコアード問題(採点されない試行問題)15問の計155問で、試験時間は3時間です。分野ごとの配分は、クライアントの面談と評価23%、プログラムプランニング32%、エクササイズテクニック31%、安全性・緊急時の手順・法的諸問題14%です。合格率は2024年度で78%(CSCSは55%)と公表されています。

JATI-ATIは一般科目と専門科目がそれぞれ90分・90問のマークシートです。2024年度の一般対象試験の合格率は、第1回84%、第2回76%、第3回56%でした。片方の科目だけ合格した場合、次は不合格の科目だけを受けられます。

NESTA-PFTは、会場で筆記用具と電卓を使って受験します。合否は試験日からおよそ4~6週間後にメールで届きます。合格率は公式サイトに記載がありませんでした。

JSPO-ATの新カリキュラムの検定試験は、2025年度の全体の合格率が春期18%、秋期20%でした。旧カリキュラムの理論試験は67%です。くわしい数字はJSPO-ATの記事に載せています。

資格の更新と有効期間

民間資格の多くは、取ったあとに更新が必要です。NSCAの資格の有効期間は3年間で、期間内に決まった単位(CEU)を取り、更新手続きをします。いまの期間は2024年1月1日から2026年12月31日までで、2023年以前に認定された人は6.0CEUが必要、更新料は9,900円です。NESTA-PFTは有効期間が4年間で、期間内に5.0単位以上を取って更新します。更新手数料は22,000円です。JSPO-ATも有効期間は4年間で、有効期限の6か月前までに更新研修を受ける必要があります。

更新の費用と手間は、資格を選ぶときに見落としやすい点です。とくにNSCAの資格は、会員の期限が切れているとCEUが加算されず、更新できなくなると案内されています。

専門学校で学んでからめざす場合

独学で受験する人もいますが、専門学校で解剖学や運動生理学を学んでから受験する道もあります。ネスタジャパンは、PFTの教育ができる学校を認定校としていて、専門学校の一覧には東京リゾート&スポーツ専門学校や大阪リゾート&スポーツ専門学校などが載っています。認定校の在学生は、カリキュラムの履修中であることでPFTの受験条件を満たすと説明されています。

東京リゾート&スポーツ専門学校の学費案内では、1年次の学費が1,150,000円(入学金100,000円・授業料850,000円・施設設備費200,000円)で、教科書代や実習費などが別に年約25~35万円かかると書かれています。資格の受験料とは桁が違うので、学校で学ぶか独学で受けるかは、学びたい内容と予算をあわせて考えてください。

スポーツ・トレーナーの学校はスポーツ・トレーナー分野の学校一覧から、民間の養成スクールは民間スクール一覧から探せます。NSCA-CPTとNESTA-PFTの手続きは、それぞれNSCA-CPTの記事とNESTA-PFTの記事で詳しく書きました。料金や条件は改定されることがあるので、申し込む前に各団体の公式サイトで最新の情報を確かめてください。

出典と確認日

参考にした資料

この記事の数字は、記事に書いた出典の公表値です。変わることがあるため、出願前に最新の情報を確認してください。誤りはお知らせください。

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