専門学校データベース学費の横に、出典と確認日。

整体師の資格は国家資格ではない。国家資格との違いと整体スクール8校の受講料

整体師は国家資格ではありません。スクールや民間の団体が、講座の修了や認定試験の合格をもとに独自に認定する民間資格です。受講料は、2026年11月4日に公式サイトで確かめた8校で、1講座4万円台のオンライン講座から、160万円を超えるコースまで幅があります。体に触れる仕事で国家資格が要るのは、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師で、3年以上の養成施設を出て国家試験に合格する必要があります。

整体スクール8校の受講料(公式の表記どおり)

表は、当サイトに載っている整体・セラピー分野のスクールのうち、2026年11月4日に料金ページを開いて金額を確かめられたものです。並びは受講料の順ではありません。税込・税別、入学金や教材費が含まれるかどうかは、各校の書き方のまま写しています。

整体スクールの受講料(確認日 2026年11月4日・出典:各スクールの公式サイト)
スクール(所在地)コース期間・時間受講料(公式の表記)修了で得られるもの(公式の記載)
こりもみ整体スクール(神奈川県)整体師養成コース6ヶ月210,000円(税の表記なし)。卒業試験の受験料10,000円、認定証の発行5,000円は別認定試験に合格すると整体師認定証
こりもみ整体スクール(神奈川県)プロ整体療術師養成コース9ヶ月290,000円(税の表記なし)。卒業試験・認定証の費用は同上認定試験に合格すると整体療術師認定証
メディカル整体アカデミー(東京都)整体ベーシックコース1年間通い放題、卒業後2年間は月2回まで無料で練習総額66万円(税込)公式ページで確認
東京リエイチ整体アカデミー代々木本校(東京都)整体入門コース37単元、最短約1ヶ月、在籍3ヶ月162,800円(税込。税抜148,000円)公式ページで確認
東京リエイチ整体アカデミー代々木本校(東京都)整体プロコース136単元、最短約3ヶ月、在籍11ヶ月748,000円(税込。税抜680,000円)公式ページで確認
整体スクール スリーバランスアカデミー(大阪府)プロ整体師コース6ヶ月+無料補習期間6ヶ月(週1回の場合)、106時間受講料30万円(税別)+入学金3万円(税別)公式ページで確認
リフレッシュ・リラクゼーションスクール神楽坂校(東京都)整体ボディケア3ヶ月通学コース3ヶ月(学科40単位・実技50単位)240,000円(税別)取得可能資格として整体師、リフレクソロジストと記載
リフレッシュ・リラクゼーションスクール神楽坂校(東京都)整体短期コース1ヶ月半120,000円(税別)取得可能資格として整体師と記載
カラダメンテ養成スクール(東京都)リラクゼーションセラピスト総合コース(CRT60)公式ページで確認478,000円(税込525,800円)。入学金55,000円は別公式ページで確認
Utataneyaリラクゼーションカレッジ(大阪府)プロセラピスト養成コース本科6ヶ月コース/土日コース合計469,700円(税込。入学金22,000円・受講料402,600円・教材費45,100円)公式ページで確認
日本PNFテクニック協会(大阪府)PNFストレッチ、PNF筋膜リリースなどの各講座講座ごと代表講師110,000円(税込)、オンライン44,000円(税込)公式ページで確認

表の「整体師認定証」「整体師」は、それぞれのスクールが出す認定です。国の免許ではないので、同じ「整体師」という名前でも、学ぶ時間や試験の中身はスクールごとに違います。比べるときは、総額だけでなく、期間と時間数、認定試験の有無と費用、修了後の練習の扱いまで並べると差が見えます。こりもみ整体スクールは、卒業試験を解剖学・東洋医学の学科と実技で行い、合格すると日本健康整体普及連盟に連盟員として登録されると書いています。メディカル整体アカデミーは、入門の「はじめての整体コース」を55,000円(税込)からとしています。表にない長いコースでは、東京リエイチ整体アカデミーの総合エキスパートコースが1,628,000円(税込)、メディカル整体アカデミーの整体総合コースが総額132万円(税込)です。

国家資格の4つは、養成施設を出て国家試験に合格する

厚生労働省は、医師以外の人があん摩、マッサージもしくは指圧、はり、きゅう、柔道整復を業として行うには、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師の免許(あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律)、柔道整復師の免許(柔道整復師法)を受けなければならず、無免許でこれらの行為を業として行った人は処罰の対象になると説明しています。

免許の前提になる国家試験の受験資格は、厚生労働省が出している試験の施行の公示に書かれています。あん摩マッサージ指圧師は、大学に入学できる人で、3年以上、文部科学大臣の認定した学校か厚生労働大臣の認定した養成施設で必要な知識と技能を修得した人です。はり師もほぼ同じで、認定した養成施設には都道府県知事の認定も含まれます。柔道整復師は、3年以上、文部科学大臣の指定した学校か都道府県知事の指定した養成施設で修得した人です。いずれも、民間のスクールの短期講座では受験資格になりません。

国家資格の試験(第35回。確認日 2026年11月4日・出典:厚生労働省の施行の公示と合格発表)
資格受験資格の要点試験日受験手数料前回(第34回)の合格率
あん摩マッサージ指圧師認定された学校・養成施設で3年以上2027年2月27日(土)19,500円85.0%(受験者1,070名、合格者910名)
はり師認定された学校・養成施設で3年以上2027年2月28日(日)19,500円67.2%(受験者3,920名、合格者2,634名)
きゅう師認定された学校・養成施設で3年以上2027年2月28日(日)19,500円70.5%(受験者3,858名、合格者2,720名)
柔道整復師指定された学校・養成施設で3年以上2027年3月7日(日)23,900円この記事では扱っていない

試験の事務は、あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師が公益財団法人東洋療法研修試験財団、柔道整復師が公益財団法人柔道整復研修試験財団です。あん摩マッサージ指圧師とはり師の願書の受付は2026年12月1日から12月18日まで、柔道整復師は2026年12月21日から2027年1月13日までと公示されています。

養成施設は専門学校や大学で、3年分の学費がかかります。柔道整復師と鍼灸の学校の学費は、柔道整復師の専門学校の学費と鍼灸の専門学校の学費にまとめています。学校の一覧は認可専門学校の一覧から探せます。

無資格の施術について、厚生労働省が示している考え方

厚生労働省のリーフレットは、手技療法などのサービスを提供する事業者の中に、国家資格であるあん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師と、いわゆる整体、カイロプラクティック、リラクゼーション、足裏マッサージなど国家資格制度がない者がいて、利用者が見分けにくいという声があると書いています。そのため、施術所に資格情報の掲示などを求め、2016年4月からは「厚生労働大臣免許保有証」を発行しています。

国家資格以外の施術の扱いは、1991年(平成3年)6月28日の厚生省の課長通知「医業類似行為に対する取扱いについて」に書かれています。要点は次のとおりです。

  • あん摩マッサージ指圧、はり、きゅう、柔道整復は、それぞれの免許がなければ行ってはならず、無免許で業として行った人は処罰の対象になる。
  • それ以外の医業類似行為は、法律の公布の時点で引き続き3か月以上業としていて届出をした人でなければ行ってはならない。届出をしていない人については、1960年(昭和35年)の通知のとおり、その施術が医学的観点から人体に危害を及ぼすおそれがあれば禁止処罰の対象となる。
  • カイロプラクティックと称する療法については、頚椎に急激な回転伸展操作を加えるスラスト法のような危険の高い行為は禁止する必要があるとし、症状が軽くならないときは施術を中止して速やかに医療機関で精査を受けることを挙げている。

この記事は、通知に書かれていることをそのまま紹介するにとどめます。自分の施術が通知のどこに当たるかの判断は、厚生労働省の通知の原文で確かめ、迷うときは最寄りの保健所などに相談してください。厚生労働省のリーフレットも、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師に関する相談先を最寄りの保健所などとしています。

広告と健康保険で、国家資格と民間資格の差が出る

2025年(令和7年)2月18日付の厚生労働省の資料「あはき・柔整広告ガイドラインの概要」は、無資格者の行為について、国家資格が必要なあん摩業、マッサージ業、指圧業、はり業、きゅう業、柔道整復の業務とは全く異なるので、国家資格を必要とする業を行っていると利用者に誤認を与えるような表示は不適切だとしています。「腰痛」「膝の痛み」などの痛みや、慢性の「肩こり・疲労」などへの施術という表現も、広告やウェブサイトに書くべきでないとしています。整体の資格をとって開業を考えている人は、看板やホームページの書き方に、この資料が直接かかわります。

健康保険(療養費)も違います。厚生労働省のリーフレットは、健康保険(療養費)は国家資格の保有者でなければ対象とならず、国家資格の保有者がいる施術所でも、実際に施術した人が国家資格を持っていなければ支給の対象にならないと書いています。

整体スクールを選ぶ前に確かめること

民間資格の整体は、同じ名前でも中身がそろっていません。申し込む前に、次の点を公式サイトか説明会で確かめると、ほかの学校と比べやすくなります。

  1. 認定する団体の名前。スクール自身か、外部の団体か。認定証の発行料や、更新料・年会費がかかるか。
  2. 総額。受講料のほかに、入学金、教材費、認定試験の受験料、認定証の発行料がいくらか。税込か税別か。
  3. 時間数と期間。何時間、何回通うのか。在籍期間を過ぎたらどうなるか。
  4. 修了後の練習や補習の扱い。無料の期間と回数。
  5. 国家資格をめざすなら、それは民間のスクールでは受験資格にならないこと。

「資格が得られる」と書かれていても、国家試験の受験資格とスクールの認定では意味が違います。言葉の違いは「取れる」と「受験資格が得られる」の違いに書きました。働きながら通う場合の時間の組み方や給付金は社会人の学び方が参考になります。足裏の施術を学ぶ講座はリフレクソロジーの資格、香りを使う施術はアロマの資格で扱っています。ほかのスクールは整体・セラピー・リラクゼーションの一覧と民間スクールの一覧から探せます。

受講料やキャンペーンは変わることがあります。申し込む前に、各スクールと厚生労働省の公式ページで最新の情報を確かめてください。

出典と確認日

参考にした資料

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