清水えりかさん|「幸せ」に向き合いヨガと出会った

清水えりかさん

  • 社交ダンスダンサー、インストラクター

社交ダンス教室 『Jamerika Dance Club』 経営
YMCオンライン+通学にてRYT200取得

初めて出会ったヨガはとてもやさしいヨガ

ヨガとの出会いは、自分と向き合うきっかけになった2020年でした。

世の中の環境や状況が変化する中で、自分と向き合う時間が増えた 2020年。2019年末のニューヨーク留学で、ニューヨークで生きる人達の人生観に強い衝撃を受け、それをきっかけに「自分を大切にし健康で幸せに生きるにはどうしたらいいのか?」と模索していた時でした。

また同年には夫が脳梗塞になり、「生きていることが当たり前ではないんだ」「幸せに生きるためには健康でいることがなによりも大事なんだ」と痛感し、健康に関するあらゆることを学び、探している中でヨガに出会いました。

初めてのヨガレッスンはポーズ数がとても少ないやさしいクラスで、私にとってはそれがとても心地良く、「ヨガってこんなに優しいんだ」とヨガの魅力にはまっていきました。

自分に合うカリキュラム

YMCのカリキュラムは整体も学べる総合スクールなので、解剖学がしっかり学べるところ、健康を根本としたホリスティックな目線でのカリキュラムが自分が学びたいことに合っていると思いました。

とくに解剖学は、学んだ知識をそのまま社交ダンスにも置き換えて使うことができると思いました。

また、その他生理学や哲学など幅広く学べて、ヨガのポーズの取り方やクラスの進め方だけでなく、多面的なアプローチでヨガを学ぶことができると思ったことから、直感的に「YMCにしよう!」と決めました。

社交ダンスに活かすためにヨガの資格取得を目指す

自分の経験から、ヨガが心身の健康に必要なツールだと感じましたので、社交ダンスを踊りに来てくださる生徒さんにもヨガの素晴らしさを伝えたいと思うようになりました。

伝えるからには、講師として充分な知識と経験を得たことを証明し、安心してクラスに参加していただけるように資格取得をしようと思いました。

未経験に近い状態での入学

いまでこそ、ヨガを教えることができていますが、入学当時の私はほとんどヨガの経験がありませんでした。振り返ってみると、未経験でYMCに入学して良かったと思っています。

YMCの講義の中で出てくるポーズ名など、ヨガの用語がわからなくて苦労もしましたが、講義の流れで何度も聞いているうちに自然に覚えていきました。

まっさらな何も知らない状態から解剖学や哲学を学ぶことで、素直に吸収できたのだと思います。

ポーズの取り方も先生が見ながら指導してくださるので、自分のクセを知り安全に練習することができました。

「無理をしなくてもいいんだよ」と言えるように

健康は失われてから気づくことも多いのかなと思います。

社交ダンスは本来健康を維持するのにとてもいいはずなのですが、以前の私は無理をしていたり、頑張り過ぎてしまい心身を傷めることがしばしばありました。そして生徒さんの中にも同じ悩みを抱えている方がいらっしゃいました。

ヨガ哲学の学びの中に『アヒムサ』という教えがあります。『傷つけない、非暴力』という意味です。この考えがダンスとの向き合い方を大きく変えるものとなりました。

私はいま、社交ダンスを踊られている方を中心にヨガを伝えています。せっかく社交ダンスを踊るのですから、まずは「自分自身の体や感情を大切にしてください」と話しています。楽しいはずの社交ダンスが、無理をして辛くなってしまっては意味がありませんので。

また同時に、踊る相手を大切にし、一緒にダンスの時間を過ごす全ての人の幸せを願う気持ちを忘れないでほしいな、とも思っています。

ダンスフロア、音楽を演奏してくださっているバンドの皆さん、踊る環境を整えてくださっているスタッフさん、快適なダンスのためにひとつひとつ仕立ててくださったダンスの衣装や練習着、そしてダンスシューズを作ってくださっている方一人ひとりの想いに心を寄せる。
この気持ちがあれば、心豊かで幸せなひとときが続いていくのではないでしょうか。

そういった心のあり方でいるためのひとつの手段として、ヨガを活用していただけたら、と伝えています。

日常に活かされているヨガ

講義の中で、『毎日ヨガをしてください。5分でいいから』と言われたときには「えっ!?毎日なんてできるかな、、、。」と不安になったのを覚えています。

しかし実践することが大切だと思い、毎日続けていると、自分のコ ンディションに波があることが分かりました。

その時の状態が自分で確認できるのはとても良いですね。 今では、家で夫と一緒にヨガをしたり、ほぼ毎日ヨガをしています。

毎日、1ポーズでもいいので、実践していく事が大切なんですよね。次の日にも影響するので少しでも自分の体と向き合う時間があると違いますね。

ヨガを学び始めてから社交ダンスの仕事が180度変化

今はダンスの時間が楽しくて、幸せで仕方がありません!

それは生徒さんと踊ったりレッスンをしたりしているときも、ダンスのパートナーである夫と一緒に練習したり、大会や発表の場でお客様の前で踊ったりしているときも同じですね。

何が良くて何が悪いか、ではなく、まずはいまの心身の状態をそのまま受け入れる作業をしたあとに、「更に快適で楽しくなるためにはどうしたらいいか」と前向きに考えて工夫をし、それぞれが自らの力で改善していけるようになってきたからではないかなと思います。まさにヨガの考えに通じますよね。

また解剖学を学んだことで、体の使い方や自分の考え方にベースができました。

ダンスの指導の中でついニュアンスで伝えてしまうこともありましたが、解剖学を学んでからは、専門用語も活用しているので、生徒 さんの伝わりやすさや説得力に繋がっています。

「ここのステップの2歩目は、股関節を外旋させてから前進ですか?」という質問が来るなど、生徒さんの口から専門用語が出てきたときには思わず笑ってしまいました。

生徒さんが、長く幸せにダンスを続けて頂けるように導いていきたいですね。

今を大事にしたい

今後の夢やビジョンは、社交ダンスやヨガを通じて出会った、いま私の近くにいる人たちを幸せにすることです。

大きな夢や目標を持つことはもちろん良いこととわかっているのですが、そのことばかりを考えてしまって、結局ゴールが良く分からなくなるような経験もしました。

いまは身近なことひとつひとつを大切に集中して過ごしていたいんですよね。

例えば、洗面台を毎日きれいにし続けるなど、ちょっとしたことを丁寧に大事に積み重ねています。

チャンスが来た時にスムーズに掴めるように、日々準備していますね。いまの連続を意識し、満足しながら丁寧に過ごすことが、自分や周りの人たちの幸せに繋がっていくのかなと思います。

掃除など、ちょっとしたことだけでもヨガになると教えていただいて、すっと肩の力が抜けたことがありました。

迷っていらっしゃる方も難しく考えずに、ヨガとの素敵な出会いを経験して人生を豊かにしていただきたいですね。