佐藤ゴウさん|自分を認めることって難しい。そのままでいいと言える職業はヨガの先生だけ

佐藤ゴウさん|自分を認めることって難しい。そのままでいいと言える職業はヨガの先生だけ

佐藤ゴウさん

  • IHTA顧問
  • IHTA認定ヨガインストラクター講師
  • lululemonレガシーアンバサダー
  • Basil House アンバサダー

 

日本各地で 行われるヨガイベントにおいてメイン講師としてクラス担当多数。 農林水産省など省庁主催イベントでの登壇、有名企業でのヨガレッスン など登壇実績多数。 さらにヨガ専門誌での連載ページ担当やスポーツ専門誌や女性誌をはじ め、TV出演などメディアへの掲載出演実績も多数。 ヨガ指導者養成カリキュラム監修、ヨガ講座哲学部門監修など活動は多 岐。 インドに 5000年以上伝わるという師弟継承に属する、正式なラーガヌーガ・バ クティヨーガの師ジャヤーナンダ・ダーサ氏の門下に入り、 スピリチュアルネーム「ゴウラ・ゴーヴィンダ ・ダーサ」を授かる。 バクティヨーガとは「献愛奉仕のヨーガ」と言われる、 聖典の学び、マントラと瞑想、献身奉仕を通して 真理に至る方法である。 師の下、揺るがない伝統的なバクティヨーガの行法に身を委ね、 ヨーガとは?人生のゴールに至るには?と日々修練を重ねている。 現在では、 東京を中心に、ヨガ哲学クラス、ハタヨーガ・ナチュロパシー、ハタヨー ガ、瞑想クラスを担当し「ボディとマインドのリリース」「本当に大切 なことを思い出す」をテーマに指導を展開している。

 

ヨガに出会った当時は興味がなかった。でもなんかすごいと思った

最初にヨガを始めたのは31歳の秋に行った体験レッスンです。当時僕はヒップホップをやっていて、アパレル業界で働いていました。ヨガにはあまり興味はなかったんです。もらった体験チケットで面倒だなと思いながら行った感じでした。当時、ヨガがハリウッドで流行っていて、スーパーモデルがやっているもの、というイメージが強かったです。カルト的なイメージすら持っていたくらい。最初はポーズから先生が言っていることまで全てがよくわからなくて、「人生は美しい」という先生に、正直、綺麗事だなと思っていました。

でも、終わった後に先生に感想を聞かれて、「よくわからなかったですね。だけどひとつ今の感想を言うと、平和って感じですかね。」なんて言ったら先生が、「それがヨガなんです。」と言うんです。「どういうこと?」と思いましたが、でも平和という感覚を先生が認めてくれて、「ちょっと意味がわからないけどなんかすごいな」と思ったんです。

評価じゃないと気付いた

14歳からヒップホップをやっていて、19歳でアパレルの業界に入りました。ある時、ふと、「なんでこの仕事をしているのかな?」「自分の人生って何なんだ?」と振り返りました。そしたら1つ見えた答えが、カッコいいからやっている、でした。それをもう少し掘り下げると、カッコいいと言われることをしようと思っていた、ということです。カッコいいと言われることが自分の人生の価値だと思っていたんです。もっと言うと評価です。

評価されてこそ自分は幸せ、評価されないときは落ち込んでイライラする。もし評価されるということが僕の人生のプライオリティの1位であり続けたら、この人生はずっとこのままだ、この先ずっと変わらないと思いました。時に幸せ、時に不幸、これで良いのか?と。評価じゃなく、「自分が何をすべきで、これをきちんとやっている。結果じゃなく、自分はここまでできる。これは100%やっている。」というところに自分の人生の価値を見つけることができたならば、ずっと100%幸せでいることが出来ると思いました。

評価じゃないということにその日パッと気づいたんです。

評価じゃないと気付いた

人生をもっと楽に生きる方法がヨガの中にあると思った

評価が欲しくてやっていたと気づいて、「人生そうじゃないんじゃない?」という声が聞こえたときに楽になりました。自分がこれだと思うことを一生懸命やることのほうが、価値があるんじゃないかと。新しいステップを踏んだ、悟り開いた感覚でした。

ひょっとするとこれはヨガをやったおかげかもしれないと思い、確かめようと続けてみることにしました。人生をもっと楽に生きる方法がヨガの中にあると思ったんです。行けば行くほど実感して、毎回何かしら新しくて、先生が言っている綺麗事もわかってきました。だから無理しないほうが良いんだとか、無理する意味が無いんだとか思ってきて。これすごいなと。ヨガって何なんだ?と思って勉強しようと思ったのが、ヨガにハマったきっかけです。

当時の職場の人に「ヨガいいよ」というと、教える流れになるじゃないですか。でも周りの人はハマらなくて、その理由を考えたときに、たぶん僕の教え方が下手で魅力を伝えられていないのだと考えました。教え方を学ばなきゃいけないと思ったのがYMCに入った理由です。

幸せって一体何なのか?元々は自分の探求心

元々は伝えたいなんて思っていなかったです。みんながハッピーになれとか思っていなかった。まず自分がハッピーになりたかった、探求したかったという感覚でした。幸せって一体何なのか?とか、どうしたらこの人生が満たされるのか、有意義になるのか、知りたいと思っていたんです。

幸せって一体何なのか?元々は自分の探求心

ヨガ哲学の結論は、私たちは完全にはならないと経典に書いてある

僕らが学んでいるヨガのひとつの答えは、私たち生命体は不完全だということ。完璧にはならないということが結論として書いてあります。でもみんなそれを知らない。だから僕ら、ヨガを教える者が伝えなくてはいけないと思っています。体が硬くても、ポーズが出来なくてもいい。その延長線上に、あなたの人生はそれでいいんですよ、ということなんです。

今、そのあなたを認めたところから幸せが始まりますよと、教えることが使命だと思っています。自分を認めることこそ難しい。みんな「成功すること=誰かになり代わる」ことだと思っているんです。でも全然違う。自分が自分になりきった時、自分が自分を認めた瞬間幸せになれる。あの人のように、と思っている以上、一生幸せにはなれない。その思考を捨てなきゃいけない。それを捨てられるのがヨガなんです。

ヨガは人を幸せにする方法。ズバリ「愛」

ヨガとは一体何なのか、というと「人を幸せにする方法」。健康でもお金があっても不幸な人がたくさんいる。私たちが教えているヨガの本当のことを理解したときに幸せが始まります。だからヨガは、人生は、深くて面白い。人生の結論、悟りはとても暖かい。だからみんなワクワクして学んだほうが良い。難しくない。1個1個進んでいくたびにどんどん暖かくなっていきます。

最終的な悟りは、言葉で言うと薄くなってしまいますが、ズバリ「愛」。焚火の周りにいると暖かいように、愛に近づくと暖かいんです。そうやって自分のことが許せるようになってくると他人も許せるし愛も大きくなっていきます。

 


radhika yoga Hayama
神奈川県三浦郡葉山町堀内542-2
https://www.radhikayoga.com/

「radhika(ラディカ)」とは、愛と幸運の根源の女神ラーダーラーニーの愛称。「yoga」(ヨーガ)とはつながるという意味の言葉です。このスペースを訪れる人や、その名前を言葉にする方々が「いつも愛の根源とつながっていますように」との思いの込められた名前です。radhika yoga、ぜひ覚えていただけたら幸いです。