林 麻里さん
- APPLE~mama&baby~
大阪府守口市のベビーマッサージ教室。
子供たちの未来が明るい世界であってほしい。
どんなことがあっても乗り越えられる勇気を持ち、自分の可能性を信じて理想の人生を歩んでほしい。
という想いで、ベビーマッサージだけでなく、ママのカウンセリングやベビマ講師のコンサルなど幅広く行っている。
IHTAチャイルドボディセラピスト指定校としても活躍中。
しっかりとした知識が身につくのが決め手
もともとアロママッサージの仕事をしていて、妊娠をきっかけに仕事をやめたので、子供も癒せる何かってないのかなと思っていたところ、ベビーマッサージというワードを見つけました。
検索した際に、YMCのチャイルドボディセラピストは、体のことについてすごく詳しそうだなと思ったのが最初のイメージでした。
解剖学や生理学をちゃんと学びたかったので入学を決めました。
アロママッサージの仕事をしていたときは、どちらかというと手技のほうに力を入れているところだったので、そこまで詳しくは知らなくて、ベビーマッサージに関しては赤ちゃんだし、知識は絶対に必要だなと思っていました。なので、しっかりとした知識が身につくというのがYMCを選んだ決め手でした。
自身も産後うつを経験したからこそ開講
妊娠中にチャイルドボディセラピストの資格を取りました。そして、上の子が生後7か月のときに自宅で起業して、娘をモデルにしながらレッスンを開始しました。
もともとレッスンをしたくて資格を取ったのですが、産後うつになってしまい、とても辛くて、最初はお教室を開くというメンタルじゃなかったんです。
あるとき出会ったママが、ベビーマッサージのレッスンを受けたいけど近くに教室がなくて困っているという話を聞いて、「実はベビーマッサージの資格を持っているんだよ」と言ったら、「やってみてほしい」という背中を押す言葉を頂きました。
確かに、ママたちが集まる場所が必要だと思ったし、自分が産後うつのときに孤独だったので、そういう場を作らないと、と思って作ったのが娘が生後7か月のとき。娘がいながらだったので大変でしたが、理解ある方たちが来てくれていたので、授乳しながら片手で教えたり、「ごめんね、ちょっとお菓子食べさせるね」なんて言いながらやらせてもらっていました。そんなこんなでなんとかやっていましたね。
教室を始めるにあたって、自宅で行うことのハードルはそんなに高くはなかったです。ただ唯一ハードルが高かったのは、主人を説得するのに時間がかかったということ。
なかなか認めてはくれなかったのですが、最初は強行突破しました。(笑)「これを仕事にするから」とやらせてもらっていて、後にお客さんたちが増えてきたときに認めてくれるようになりました。
今思い返せば、本当によくやったなと思います。
女性に自立してほしい
結婚した当初は仕事はパートで良いと思っていました。家庭に入って、旦那さんに養ってもらおうと思っていたのですが、蓋を開けたらそんな旦那じゃなかったんです(笑)
逆に家庭に入ろうとしたときに、モラハラを受けるようになってしまって。そこで反骨精神で「やってやろうじゃないか」「いつか見返してやる」という気持ちでやっていたら、いつの間にか自立していました。
そこからどんどん火が付きましたね。ベビーマッサージの講師を始めて、子供たちの未来をより良くしたいと思うようになりました。そのためには大人が変わらないと、子供に背中を見せられないなと思い、ママのカウンセリングを始めました。
女性の皆さんに自立してほしいな、稼ぐツールを与えられたらなという思いから、指定校としてインストラクターを育てていくようになりました。指定校の生徒さんには、自分の想い、マインドをしっかり持っておかないとダメだよ、ということを伝えていますね。
長年の経験が軸になっている
自分の芯ができているのは育児をしてきたのが大きいかなと思います。
そして今、ブレない想いを持てているのは子供たちの未来のために何が私にできるかをずっと考えているから。
そう考えるようになったのもベビーマッサージのレッスンを長くやっているからだと思います。会う人数が増えれば増えるほどその思いが強くなっていきました。
赤ちゃんって本当になにも知らずに、心も体もきれいな状態で生まれてきているじゃないですか。その子たちのピュアな状態をいかにそのまま個性豊かに、その個を大事に活かしてあげるにはなにをしたら良いのかをいろんな子に出会うたびに思っていましたね。
8年やっていると、発達障がいの子が増えているのが目に見えてわかったり、お母さんが過敏になっているのが目に見えてわかります。年数と経験、見てきた人数が今の想いにつながっているのだと思います。
子供たちの個性を伸ばしていきたい
子供たちが個々の光を出して生きていってほしいです。できないことがあってもそのままで大丈夫、できることを伸ばせば良い!と思っているので、子供たちがそんなふうに生きていけたら良いなって思っています。
あとは食の面で、添加物や農薬をなるべく摂らずに、自分でお野菜を作って生きる過程を見て、それを料理して食べるという施設を作りたいです。
本来の生物のことも、植物のこともわかるし、本来の循環を知らない子が多すぎるなと感じています。魚は切り身のまま泳いでいるとおもっていたり、野菜の実の成り方を知らなかったり。
自然体に生きる施設というのがあったら、個性がより伸ばせるし、活き活きと生きていけると思うので、子供たちの豊かな未来ってそういう生き方なんだろうなと思っていて。そういう施設をまずは作りたいというのが今の第一目標です。
実際、幼稚園、保育園は集団生活を重視しているので個を育てるのは難しいな、と痛感しています。
行政を変えるのは大変だし時間もかかるので、一番間近にいるママの意識を変えようと考えてカウンセリングをするようになりました。
個性を伸ばすということは、園ではなかなか難しいかもしれないですが、母親の言葉ひとつで一気に視点が変わるんです。
たとえば、お母さんがお子さんが暴れん坊だと思って、「うちの子多動症です」と言っていたら、「そうだね、よく動くね」というのはもちろん受け入れるのですが、でもよく動く子だったら「スポーツ選手が良いよね」という会話にすると、多動症が多動じゃなくなるでしょ?
「すごくまわりが見えてるかもね、この子」など、良いところを一緒に見つけて、「それを活かすとしたらなにをする?」という話をするようにしています。
仕事が楽しくて仕方がない!
フリーランスで働くということは、すべての選択に自分の責任が必要なので、なかなか一歩踏み出すのは難しいかなと思います。
でも、やってみるとやりがいでしかないし、思った通りに事が動いたら嬉しいし、その結果ちゃんと収入を得られたら喜びもあるし。そういう面では自分でやるって、私はメリットしかないと思っています。
自分でやることに対してデメリットを感じたことがあんまりないです。やりがいが勝ちますね。仕事が楽しくてしょうがないです!
0歳から関われる仕事って、実は数えるほどしかないんです。0歳から3歳の間って脳もすごく発達するし、五感を刺激して成長するタイミングに関われる仕事だと思っています。
なので、子供たちの人格形成に関わるし、お母さんのメンタルが一番不安定なときに関わる仕事だからこそ、伝えられることがすごくたくさんあるんですよね。
私は、こんな良い仕事はないと思っていて、仲間が増えてほしいと思っています。同じような思いがある先生が増えたら、子供たちが輝いて生きられると思うので、取りたいと思っている人はぜひ取ってと思いますね。