- 1 藤原美幸さん
- 1.1 スクールに通う前はなにをされていましたか?
- 1.2 ヨガの資格を取ろうと思った経緯を教えてください。
- 1.3 最初の講座で自己肯定感が低いとおっしゃっていましたが、変わりましたか?
- 1.4 ポジティブな印象がすごく強いので、ちょっと驚きです。
- 1.5 そのきっかけとなった出来事などはありますか?
- 1.6 現在はどのような活動をされていますか?
- 1.7 最初からインストラクター志望でしたか?
- 1.8 ご自身の生徒さんにはどのようなことを伝えていますか?
- 1.9 生徒さんとの印象的なエピソードを教えてください。
- 1.10 活動していく中での思い、ポリシーのようなものはありますか?
- 1.11 夢やビジョンをお聞かせください
- 1.12 ヨガインストラクターになって良かったことは何ですか?
- 1.13 今一歩踏み出そうか迷っている人にアドバイスを。
藤原美幸さん
ヨガインストラクター
所属校舎 | YMC梅田校 |
受講コース | ヨガインストラクター養成2級/1級 (RYT200対象) シニアヨガベーシックインストラクター養成 シニアヨガアドバンスインストラクター養成 |
通学期間 | 約12か月 |
スクールに通う前はなにをされていましたか?
夫の会社で事務の仕事をしていました。趣味でずっとヨガは通っていて、10年以上前からヨガは通ってました。
ヨガの資格を取ろうと思った経緯を教えてください。
ヨガを始めたきっかけは、きれいなモデルさんやタレントさんこぞってがやっていたから。正直なところ、動機が不純で。
でも、実際にスタジオに通い始めると、先生も生徒さんも、年齢に関係なくみんな輝いているように見えました。その光景を目にして、ますますヨガに興味を持つようになり、資格取得を考えるようになりました。
最初はなぜ皆がこんなに美しく見えるのか不思議だったんです。でも、スクールに通い始めて、ヨガが哲学的な側面を持っていることに再び気付きました。そして、一番は「自己肯定感」が大切なのかなと強く感じました。
実は、哲学には全く興味がなかったんです。授業中は結構眠くなってしまって。でも、話を聞いているだけなのに、自分自身が変わっていることに気付いたんです。自分にも当てはまることが多くて「その通り」って思いました。
最初の講座で自己肯定感が低いとおっしゃっていましたが、変わりましたか?
はい、変わりました。以前は自分自身を褒めることができず、他の人と比べて自分の良いところを見つけられなかったんです。だから、人に対しても「うらやましい」とか思うことの方が多くて。「自分はどうせ」とか「どうせ私は」といった言葉が頭の中に浮かんでました。
ただ、私は結構ポジティブな面もあって、「みんなはそうだけど私はどうせこんなんやし、しゃあない」みたいな感じで過ごしてきました。これがヨガを学び始めると、だんだん自分自身の良いところを自分で見つけられるようになってきて、しかも人と比べることなく。周りの人への感じ方が変わったというか、「どんな人でもそれぞれ、その人はその人」みたいな感じ。そんな風に思えるようになったというのは、一番変わったかなと思います。
ポジティブな印象がすごく強いので、ちょっと驚きです。
自分がポジティブな人と思われたいという気持ちから、どんなに落ち込んだり、さまざまな思いを抱えていても、わざとそれを表に出さないような性格だったと思います。相談することもあまりしないタイプ。だから、人からは悩みがなさそうだと言われることもありますが、実際はいろいろと悩んでいます。
でも、自分の悩みは自分で解決したいという考えがあって、他人に悩んでいる姿を見せたくないと思っていました。なので、人との距離を置くようなオーラを出していた時期もありました。何か自分は大丈夫という感じが、前面に出ていたのかもしれません。
ヨガを学んで一番感じたのは、心がとても楽になったということです。
そのきっかけとなった出来事などはありますか?
すごくかっこよくて素敵な先生でも、ヨガを始めたきっかけは、過去にちょっと鬱状態になっていたことがあったという話を聞いて、皆さんも私と同じように、見た目からはわからないけれど、それぞれにいろんな思いを抱えていて、ヨガを通じて改善された人がたくさんいたことを知りました。だから、ヨガに来ている人たちは、先生でも生徒さんでもみんな本当に活き活きとしています。
レッスンを受けているだけではその人の人間味はわからないんですけど、話をする機会があると、なんだか近づいたような感じがします。そんな経験から、ただ痩せたいとかそういう単純な目標ではなく、ヨガは心と体が調和する感覚を実感できたんだと思います。
現在はどのような活動をされていますか?
現在、私はスタジオで月に約5回のレッスンを担当させていただいています。また、週に1回は自主開催のレッスンも行っています。4月からは地域のスポーツクラブで週に1回のレッスンを開催する予定です。
最初からインストラクター志望でしたか?
全然、違います。インストラクターになるつもりはなくて、最初に話した通り、なぜみんなが輝いているのかを探求したくなったんです。また、子供が中学生になる前にお金を使っておきたいと思ったこともありましたし、ちょうどタイミング的にも、いつもヨガのレッスンにお金を払っているのなら、ちょっと学んでみようかなと思っただけなんです。
ユキコ先生にもはっきりと「私はインストラクターにはならないと思います」と言っていました。本当に無理だと思っていたんですよ。でも、ナオ先生からオーディションの紹介を受けた時に、なぜか「やらないと」と思ったんです。ナオ先生のお知り合いのかたが高槻でスタジオをされていて、それで「1人辞めるからどうですか?」って。それまでやる気なかったのに、急に行きますって言いました。
レッスンを受けているだけでは気づかなかったことを、ヨガを学んだことで気付くことができた。それを他の人と共有したいという強い思いが湧いてきたんです。今までは本当に自分のことしか考えてなかったんですけど、自分だけじゃなくてみんなにも伝えたい伝えたいって。今までだったら自分だけ、良いことを聞いてたら自分の中だけで、自分だけ知っておけば良いなって思ってたんですけど、それをみんなにもシェアしたいって思いだしたのはヨガを学びだしてからかなと思います。
ご自身の生徒さんにはどのようなことを伝えていますか?
初心者の方や体が硬い方が多いので、まずは呼吸を重視して行ってもらうことと、無理をしないことを必ず伝えています。私自身、スクールに通う前はポーズを必死に決めることに集中していたんですよ。かっこよく決めようと思っていたんですが、学んでいくうちに呼吸の重要性を知り、呼吸によって体が整う感覚も自分自身で実感しました。だから、体が硬い方には呼吸も意外と難しい方が多く、それを最初に伝えるようにしています。
ヨガスタジオに行きたいけど、体が硬いから行けないと思っている人が周りにたくさんいましたから。だから私の自主開催にはそういう人たちが結構来てくれていて、プレヨガのような感じになっていますが、そういう人たちが少しずつ自信を持てるようになり、他のヨガスタジオに通えるようになってくれたら嬉しいです。
生徒さんとの印象的なエピソードを教えてください。
最初「正座しましょう」って言ったら「私、正座できないです」って言われて。じゃあ正座はやめて違うヨガの動きをしたら、レッスン最後のチャイルドポーズになるときに、「お尻がかかとについてる!」ってなったんですね。
その生徒さんは以前、膝をケガされたこともあったので、無意識に正座しないようにしてたというのもあると思うんです。それが動いているうちに自然な感じで「あれ?できてる」って。すごくうれしかったです。
レッスン中に変化が現れることに私自身もびっくりしました。特に普段からあまり動いてない方やケガをしたことがある人は、そのその変化を感じやすいなって思いました。
活動していく中での思い、ポリシーのようなものはありますか?
ヨガは体がやわらかい人が自慢するところではなく、やわらかくするため・不調を改善するために行くところ、という場所であるとしたいです。
あと、いろんなヨガがあることも伝えたい。インスタやSNSで映えるポーズにフォーカスされがちですが、やっぱりヨガへのハードルが上がっていると感じます。
私も最初は体が硬かったんですよ。だから「私も硬かったんだよ」と伝えるようにしています。ちょっとやってみようかなって思ってもらえたら。ただ、「10年かかったけど」と言ったり、「すぐには無理」とも言いますけど、少しでもプレッシャーが和らげがいいかなと思います。
夢やビジョンをお聞かせください
たくさんの方にヨガを知ってもらいたいですし、ヨガの素晴らしさを広めたいです。特にシニアの方々が自立して健康な生活を送れるようにサポートしたいです。
キラキラした人だけでなく、ヨガがラジオ体操みたいに自然なものとして受け入れるようになれば、ケガ予防にも役立つし。ヨガを始める時に鼻づまりで苦しんでいた人が終わった頃には「あれ?なんかすっきりしてる」と感じることもよく聞くんです。おそらく、体の巡りが良くなるからだと思います。リンパの流れなどに関係があるのかもしれません。
ヨガはいいことばかりなので、日本人にも当たり前のように浸透してほしいと思っています。
ヨガインストラクターになって良かったことは何ですか?
私自身、ハードなヨガやパワー系のヨガが好きで、そればかり受けてきました。しかし、リラックス系や異なるスタイルのヨガを受けるようになって、それが楽しいと感じることができました。もしインストラクターにならなかったら、おそらくこんな経験をすることはなかったでしょう。それが嬉しいですし、ますます学びたいと思うようになりました。
好きなことを仕事にできるって、これまで人生で思いもしなかったことです。ただ、ヨガが好きでも、インストラクターとしては向かない人もいるって聞いたこともあったので、ちょっと不安もありました。でも、さらに学びたいと思える自分がいるので、本当に充実してるなって思います。
今一歩踏み出そうか迷っている人にアドバイスを。
本当にやりたい気持ちがあるのなら、きっとうまくいくと思います。私自身も、人前で話すことが苦手で、以前は話す機会もほとんどありませんでした。だから、初めはみんなの前に立って全身をじろじろ見られるなんてありえないと思っていました。
でも、それもどうでもよくなりました。自然と伝えたくなり、こうなったんです。だから、本当にインストラクターになりたいと思えば、必ず良い方向に進むと信じています。
ヨガを学んで私自身も、自己変革が極端に起きたことを感じました。真逆の人になったと言っても過言ではなく、それを実感して本当にすごいなと思っています。
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