昨今、体の歪みを整え柔軟性をあげる等の効果の他、ダイエット効果もあるとして人気のピラティス。
近年では、バレエやジャズといったジャンルのダンサー向けピラティスレッスンも注目されています。
パフォーマンス向上のためにしなやかで強い体づくりは不可欠であるダンサーにとって、ピラティスはどのような効果をもたらすのでしょうか?
この記事では、ダンサーがピラティスを学ぶことのメリットや、ピラティス資格を取得することで広がるダンサーとしてのキャリアの可能性について、
以下の3点に分けて解説していきます。
- ピラティスってどんなエクササイズなの?
- ピラティスがパフォーマンスに与える10の影響
- ダンサーとしてのキャリアに箔が付く。ピラティス資格を取得するメリットは大きく3つ
ピラティスってどんなエクササイズなの?
元はリハビリテーション目的で考案されたものでしたが、近年は健康維持やボディメイクにも効果的な運動として注目されています。
最近の主流はマット上か、マシンを使ったエクササイズです。
呼吸と合わせて、体幹を意識しながらゆっくりとした動きで筋肉を鍛えていきます。身体感覚に特に注目しており、動きは止めずに行うことが多いです。
体幹強化、姿勢改善、筋力アップ、柔軟性向上やダイエット効果が期待できます。
ピラティスがパフォーマンスに与える10の影響
ここでは、ピラティスを学ぶことでパフォーマンスにどう影響を与えるのか、
実際のピラティスの動きを紹介しながら解説していきます。
体幹強化
軸を安定させ、力強く美しい動きを実現
ピラティスは、体幹の深層筋を鍛えることに重点を置いたエクササイズです。体幹は、ダンスにおけるバランス、安定性、パワーの源となります。ピラティスを通して体幹を強化することで、軸がブレることなく、力強く、そして優雅に踊ることができるようになります。
- 具体的な動き
プランク:プランクは、体幹の深層筋を鍛える代表的なピラティスエクササイズです。うつ伏せになり、肘とつま先で体を支えます。この姿勢をキープすることで、体幹全体を意識的に鍛えることができます。
- ダンスへの影響
回転技:プランクで鍛えた体幹の力により、回転技において安定した軸を保ち、力強く美しい回転を実現することができます。
柔軟性の向上
可動域を広げ、ダイナミックな動きを実現
ダンスには、大きな可動域を必要とする動きが多くあります。ピラティスは、筋肉と関節の柔軟性を高めるエクササイズも含まれています。
柔軟性の向上は、怪我の予防とダンスのパフォーマンスの向上に役立ちます。ピラティスを通して柔軟性を高めることで、より深い前屈や高いジャンプなど、ダイナミックな動きが可能になります。
- 具体的な動き
ハムストリングストレッチ:ハムストリングストレッチは、太ももの裏側の筋肉であるハムストリングの柔軟性を高めるピラティスストレッチです。仰向けになり、片方の脚を天井に向かって伸ばし、手で足首を掴んで引っ張ります。
- ダンスへの影響
前屈技:ハムストリングストレッチで柔軟性を高めたことで、より深い前屈技が可能になり、表現の幅が広がります。
正しい姿勢の習得
美しい立ち姿と動きを叶える
ピラティスは、背骨の正しい位置とアライメントを意識したエクササイズを行います。正しい姿勢は、怪我の予防とダンスのパフォーマンスの向上に役立ちます。
ピラティスを通して正しい姿勢を習得することで、美しい立ち姿と動きを身につけ、観客を魅了する表現力豊かなダンサーへと成長することができます。
- 具体的な動き
ロールアップ:ロールアップは、背骨を一つずつ起こしていくピラティスエクササイズです。このエクササイズを通して、背骨の正しい位置とアライメントを意識することができます。
- ダンスへの影響
立ち姿:ロールアップで正しい姿勢を習得することで、舞台上の立ち姿が美しくなり、観客に好印象を与えます。
怪我の予防
舞台での輝きを守る
ダンスは、体への負担が大きい運動です。ピラティスは、筋力と柔軟性を向上させることで、ダンス中の怪我を予防することに役立ちます。
怪我のリスクを減らすことで、練習や本番に集中し、より高いパフォーマンスを発揮することができます。
- 具体的な動き
サイドプランク:サイドプランクは、体幹の側面の筋肉を鍛えるピラティスエクササイズです。横向きに寝て、肘と足で体を支えます。この姿勢をキープすることで、体幹の側面の筋肉を強化し、怪我の予防に役立ちます。
- ダンスへの影響
ジャンプ:サイドプランクで鍛えた体幹の力により、ジャンプの着地時の衝撃を吸収し、怪我のリスクを減らすことができます。
リハビリテーション
再び舞台へ立ち上がる
ダンスによる怪我からの回復にも、ピラティスは効果的です。怪我の程度や状態に合わせて、適切なエクササイズを選択することで、早期復帰を目指しながら、体幹や筋力を回復することができます。
- 具体的な動き
キャット&カウ:キャット&カウは、背骨を動かすピラティスエクササイズです。このエクササイズを通して、背骨の柔軟性を高め、怪我からの回復を促進することができます。
- ダンスへの影響
怪我からの復帰:キャット&カウで背骨の柔軟性を高めることで、怪我からの早期復帰を目指し、再び舞台で輝くことができます。
運動能力向上
表現の幅を広げる
ピラティスは、バランス、協調性、敏捷性を向上させるエクササイズも含まれています。これらの運動能力は、ダンスのパフォーマンスにとって重要です。ピラティスを通して運動能力を向上させることで、より複雑な振り付けや難易度の高いテクニックに挑戦できるようになり、表現の幅を広げることができます。
メンタルコントロール
心を込めて踊る
ピラティスは、呼吸と集中を意識したエクササイズでもあります。メンタルコントロールの向上は、ダンスのパフォーマンスと舞台でのプレゼンテーションに役立ちます。ピラティスを通して集中力を高めることで、舞台上で緊張することなく、心を込めて踊ることができるようになります。
身体への理解を深める
自分自身と向き合う
ピラティスは、自身の体と向き合い、身体への意識を高めることができます。自分の体の使い方を理解することで、ダンスのパフォーマンス向上だけでなく、怪我の予防にも役立ちます。ピラティスを通して、自分自身をより深く理解し、より良いダンサーへと成長することができます。
表現力向上
魂を込めた踊りへ
ピラティスは、体幹を鍛え、柔軟性を高め、正しい姿勢を習得することで、ダンサーとしての表現力を向上させることができます。さらに、メンタルコントロールを養うことで、心を込めて踊ることが可能になります。ピラティスを通して、魂を込めた感動的な踊りへと進化することができます。
ダンサー仲間との繋がり
共に成長する
ダンサー向けのピラティススタジオやレッスンでは、同じ目標を持つダンサー仲間と出会うことができます。情報交換や互いの経験を共有することで、共に成長していくことができます。ピラティスを通して、仲間との繋がりを深め、より充実したダンサーライフを送ることができます。
YMCメディカルトレーナーズスクールで学ぶピラティス講座は、以下のリンクから詳細をご覧いただけます。
ピラティスインストラクターの資格を取得できる養成講座 – YMCメディカルトレーナーズスクール (ymcschool.jp)
ダンサーとしてのキャリアに箔が付く。ピラティス資格を取得するメリットは大きく3つ
ダンサーとして活躍するために経験しなければならないのが数々のオーディション。
どれだけ踊る実力があっても、アピールできる実績や資格がないと書類選考の時点で落選しやすいというのが現実です。
では、ピラティスの資格を取得することが活躍の幅を広げるためにどう活きてくるのでしょうか。
主に以下の3つが挙げられます。
- 専門性をアピールできる
ピラティス資格は、ダンサーとしての専門性を証明するものです。就職活動において、他の応募者との差別化を図ることができます。
細かな身体の使い方を理解し、安定したパフォーマンスが出せるダンサー、
また怪我をしにくい身体づくりが為され、長いプレイヤー人生を見込めるダンサーなど、
あらゆる面で優れたダンサーと評価されるでしょう。
- 指導者としてのキャリアパスが開ける
ピラティス資格を取得することで、ダンサーとしての経験に加え、ピラティス指導のスキルを身につけることができます。将来的に、ダンスタジオやカルチャースクールなどでピラティスインストラクターとして働く道が開けます。
- フリーランスとしての活動の幅が広がる
ピラティス資格を活かして、フリーランスのピラティスインストラクターとして活動することも可能です。ダンサーとしての活動と並行して、収入を得ることができます。
資格取得後のキャリアパス
ダンサーのためのピラティス資格の利点、具体的な取得方法、就職活動における活用方法、さらに資格取得後のキャリアパスについて詳しく解説します。
ピラティス資格を取得後は、以下の様なキャリアパスが考えられます。
- ダンスタジオやカルチャースクールでピラティスインストラクターとして働く
ダンサーとしての経験を活かして、ダンサー向けのピラティスレッスンを担当することができます。
- フリーランスのピラティスインストラクターとして活動する
自身のスタジオを開設したり、出張レッスンを行ったりして、フリーランスとして活動することができます。
- ダンサーとしての活動を続ける
ピラティスで培った体幹や柔軟性を活かして、ダンサーとしての活動を続けることができます。
- 他の分野に活かす
ピラティスで培った知識やスキルは、スポーツトレーナーや理学療法士などの他の分野にも活かすことができます。
まとめ
この記事では、ダンサーがピラティスを学ぶことのメリットや、ピラティス資格を取得することで広がる、ダンサーとしてのキャリアの可能性について、3つのポイントに分けて紹介していきました。
ポイントをまとめると、以下の通りです。
- ピラティスとは何か。
- 怪我の予防からパフォーマンス向上まで、ピラティスがダンサー活動に与えるプラスの影響は多い。
- 資格取得により、専門性のアピールや指導者としての幅が広がる等、キャリアの可能性が広がる。
ピラティスは、ダンサーにとって、しなやかで強い体づくり、そして豊かな表現力向上に役立つエクササイズです。ピラティスを取り入れることで、ダンスのパフォーマンスを向上させ、怪我を予防し、表現の幅を広げることができます。
近年では、ダンサー向けのピラティススタジオや、ダンサーのニーズに特化したピラティスプログラムも増えています。自分に合った方法を見つけて、ピラティスをトレーニングに取り入れてみてください。
ピラティスを通して、ダンサーとしての可能性を最大限に引き出し、より輝かしい未来を掴みましょう。
この記事がダンサーの皆様のピラティスへの理解を深め、トレーニングに取り入れるきっかけとなれば幸いです。
なお、今回の記事を読んでピラティスに興味を持った方は、
以下のリンクからYMCメディカルトレーナーズスクールのピラティス講座について、詳細をご覧いただけます。
ピラティスインストラクターの資格を取得できる養成講座 – YMCメディカルトレーナーズスクール (ymcschool.jp)
YMCメディカルトレーナーズスクールでのスクールライフや気になる記事を分かりやすく発信していきます。