産後ママたちに「ベビーヨガがいいよ」って教えてもらったけど、どんなところがいいの?
今日は、そんなお悩みにお答えします。
本記事を読んでいただく事で、ベビーヨガの効果や始める前に知っておきたい注意点など、コンパクトに知ることができます。
ぜひ最後までお読みください。
尚、YMCでは「ベビーヨガ」と「ストレッチ」を組み合わせた、「ベビーヨガレッチ」の指導者養成講座を開校しております。
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ベビーヨガとは?はじめる前に知っておきたいこと3選
産後ママは出産前の体型を取り戻すために、ジムに通ったりトレーニングしたりしたいもの。
でも、赤ちゃんが小さいうちは運動なんて無理、とあきらめている人が多いのではないでしょか。
そんな時におススメなのが、赤ちゃんと一緒にできる「ベビーヨガ」です。
ベビーヨガを知るうえで押さえておきたいポイントは3つ。
- ベビーヨガの目的は赤ちゃんとママのスキンシップ
- ベビーヨガは何歳からできる?
- ベビーヨガするときに注意すること
以下、詳しく解説していきます。
ベビーヨガの目的は赤ちゃんとママのスキンシップ
ベビーヨガでは、ママと赤ちゃんの「スキンシップ」を非常に大切にしています。
スキンシップを通じて形成したいものは、「アタッチメント」です。
「アタッチメント」とは発達心理学の世界で使われている専門用語。
「アタッチメント」について、もう少し詳しく説明すると、「私たちは子どもに何ができるのか」(ポールタフ著・英治出版)では、
生まれて最初の12カ月のうちに温かく気配りの行き届いた子育てを経験した子供は、多くが親と強い結びつきを形成する。研究者たちはこれを「安定したアタッチメント」と名づけた。
(引用元:「私たちは子どもたちに何ができるのか」より抜粋)
と紹介されています。
子どもは母親から無条件に受け入れられ、愛される経験を通して「アタッチメント」を形成していきます。
つまり、アタッチメントとは「愛着」、すなわち乳幼児期に形成される「情緒的な深い結びつき」を意味します。
さまざまな研究において、心が優しい、コミュニケーション力が高い、頭がよい、運動が出来るといった資質を育てるには「アタッチメント」が基盤となっていることが報告されています。
子育てにおいて最も大事なことは、「いかにして良いアタッチメントを築くか」ということに集約されます。
ベビーヨガは「アタッチメント」を形成する一つの手段として、注目されているのです。
アタッチメントについては、下記の記事でも紹介しています。
ベビーヨガは何歳からできる?
ベビーヨガのプログラムは、様々な体制で行います。
- 仰向け
- うつ伏せ
- 立って
- 座って
- 抱っこして
そのため、まだ首が座ってなくても「仰向け」で行えるものに限定をすれば、ベビーヨガは何歳からでもできます。
とはいえ、外部のお教室などに参加する場合は、「首がすわってから」というのが一般的。
参加については自己判断となりますので、無理は禁物です。
首がすわる時期目安は3~4か月ころとなっていますが、発達のスピードは赤ちゃんごとにそれぞれ違います。
気になる方は3~4カ月健診の際に医師に確認してみるといいでしょう。
ベビーヨガするときに注意すること
「首すわり」のほかにも、ベビーヨガに参加するときの注意点があります。
以下の場合は、ベビーヨガはできませんので注意してください。
- 熱がある(37.5度以上)
- 体調が悪い(下痢、嘔吐、せきなど)
- 授乳直後(20分は空ける)
- 空腹時
- 予防接種後、24時間以内(医師の指導に従う)
- お子さまの気分がのらないとき
また、ベビーヨガに参加する際に準備するものとして、下記があるといいです。
- 動きやすい服装(通気性がよい薄手のものがおすすめ)
- 水分補給(ミルクや水、麦茶など)
他にも、教室のチェックポイントとして、下記も参考にしてください。
- 室内が清潔か?
- 室温は適温か?
- 信頼できる講師か?(資格保有の有無、実績など)
ベビーヨガがもたらすママへの効果
ベビーヨガの効果は赤ちゃんだけのものではありません。
ママにもメリットがたくさんあります。
ここではベビーヨガがママにもたらす効果、メリットについて紹介します。
ポイントは3つです。
- 赤ちゃんの体調を把握できる
- 子育てストレスの軽減
- 産後のケアに
詳しく解説していきます。
赤ちゃんの体調・感情を把握できる
定期的にベビーヨガを行うことで、赤ちゃんの体調を把握しやすくなります。
体が冷えていたり、熱っぽかったり、微妙な体調の変化にも気付きやすくなるほか、コミュニケーションを通じて赤ちゃんの感情を理解しやすくなります。
子育てストレスの軽減
通常のヨガと同じく、ベビーヨガでも呼吸を大切に行っていきます。
深く息を吸ったり吐いたりすることで、自然とゆっくりしたスピードで呼吸をすることにつながり、副交感神経が優位になります。
副交感神経が優位になり自律神経のバランスが整うことでストレスの緩和など、さまざまな効果が期待できます。
産後のケアに
妊娠中のママは子どもを育てるために骨盤を広げ、子宮内で子どもが育つスペースを作ります。
そのため、出産後にゆるんだ骨盤底筋の力を取り戻すために、ベビーヨガでは骨盤底筋を鍛えるためのポーズ(アーサナ)が多数ありますので、産後ママにも適しています。
また、産後は以下の点からも痩せやすい時期です
- 開いた骨盤が閉じやすい
- 母乳を作るため、通常時よりもカロリーが消費しやすい
- 子どもを抱っこしたりするので筋肉を使う
ベビーヨガは産後太りを解消するのに、とてもおススメです。
産後ケアについては、ベビーマッサージも効果的です。
ベビーマッサージのママへの効果については、以下の記事で紹介しています。
ベビーヨガがもたらす赤ちゃんへの効果
続いて、ベビーヨガの赤ちゃんへの効果・メリットについて解説します。
ポイントは3つです。
- 発育を助ける
- 免疫力アップ
- ママへの信頼感・安心感の向上
詳しく解説していきます。
脳の発育を助ける
赤ちゃんは身体に触れられることで刺激され、脳の発育にも良い影響があることが分かっています。
赤ちゃんにとって、生まれてから数ヶ月の間は非常に重要な時期。
この時期に、赤ちゃんの脳は視覚・聴覚・運動能力などを獲得するための感受性が増しています。
そのため、より良い刺激を与えてあげることが非常に重要になってきます。
免疫力アップ
ベビーヨガを通じて赤ちゃんにたくさん触れてあげることで、筋肉の緊張がほぐれ血行が良くなります。
血行が良くなることで血液やリンパの流れを促し、体に栄養が運ばれた結果として免疫力が向上します。
体に栄養が行き届くことで、内臓も健康的に発達します。
ベビーヨガは赤ちゃんの健康づくりに、とても貢献してくれます。
ママへの信頼感・安心感の向上
「ママへの効果」でも紹介しましたが、ベビーヨガを通じて「アタッチメント」が形成されることにより、赤ちゃんは無条件に受け入れられ、愛される経験をします。
この経験こそが、赤ちゃんの人格形成の基盤となります。
アタッチメントの形成により、不安は抑制され、探索行動を活性化し、自分や他人への信頼感をもたらします。
そして、この人格の基盤があるからこそ、その後の様々な能力や資質が育まれるのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ベビーヨガの効果は上げればきりがありませんが、1つに絞るとすれば
と言えます。
アタッチメントとは「愛着」、すなわち乳幼児期に形成される「情緒的な深い結びつき」を意味します。
さまざまな研究において、
- 心が優しい
- コミュニケーション力が高い
- 頭がよい
- 運動が出来る
といった資質をもつ子を育てるには「アタッチメント」が基盤となっています。
赤ちゃんと楽しく時間を過ごしながら、絆も深めていけるベビーヨガ。
赤ちゃんの成長を助け、ママの産後ケアにも最適ですので、まだ体験したことがないという人は、ぜひチャレンジしてみてください。
本日も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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