アロマセラピストに興味がある、でも、体力勝負でつらい仕事といううわさもあって怖い…。
このような理由でセラピストを目指すことをためらっている方は多いと思います。
知り合いに実際にセラピストとして働いている人がいなければ、仕事内容や体験談について調べるのは難しいかもしれません。
実は、アロマセラピストの仕事はつらいという噂には、様々な理由があります。
この記事では、
- アロマセラピストとして働く中でつらいこと
- アロマセラピストとしての喜び
についてご紹介します。
実際にアロマセラピストとして働き、養成スクールで講師を務める方にインタビューもしてきました。
アロマセラピストとして働く中でつらいこと
アロマセラピストとして働く中では、以下のようなつらいことがあります。
- 忙しい・休憩が少ない
- 指や手のひらに負荷がかかる
- コミュニケーション力が求められる
- お客様の感情に影響されてしまう
- 職場の人間関係が良くないことも
一つひとつ紹介していきます。
①忙しい・休憩が少ない
雇用形態にもよりますが、勤務時間中は休む間もなく働き続けるセラピストもいます。
業務委託が多いセラピスト業界では、一般の雇用形態(6時間労働中30分の休憩、など)に当てはまらない人が多いからです。
人気のサロンでは、
- 予約と予約の合間でしか休憩が取れない
- 1日中立ちっぱなし
なんてことも。
体力に自信がない方は、これから働くかもしれないサロンの忙しさをしっかりチェックする必要がありそうです。
②指や手のひらに負荷がかかる
施術中は、指や手のひらに体重をかけてマッサージを行います。
酷使すると痛みを感じることも。
筋肉質で体の大きいお客様の施術は特に力が必要で、指への負担が大きいです。
手指のケアをしっかり行うことが重要です。
ただ、仕事を続けるうちに指も丈夫になってきます。
慣れることも重要な仕事です。
③コミュニケーション力が求められる
人と話すのが精神的に負担になるという人にとっては、アロマセラピストの仕事はつらいかもしれません。
セラピストの仕事はサービス業であり、接客業です。
さらに、お客様の悩みをヒアリングする必要もあり、より高度なコミュニケーション力が求められます。
例えば、お客様自身が気づいていない心身の悩みを引き出すこともあります。
日常的なコミュニケーションそのものに抵抗がある、という場合は、アロマセラピストの仕事をつらく感じるかもしれません。
④お客様の感情に影響されてしまう
セラピストとして働く中で、お客様のマイナスの感情に影響を受け、ストレスを抱えてしまう人もいます。
なぜなら、アロマセラピーに癒しを求めて来店されるお客様は、基本的には疲れていたり、落ち込んでいたり、マイナスの感情を抱えているからです。
日常から他人の感情に大きく影響を受けてしまうという人は要注意。
お客様の感情に共感しすぎてしまうと、自分もダメージを被ることが多いのです。
⑤職場の人間関係が良くないことも
スタッフどうしの関係性が悪く、いきいきと働くことができない場合もあります。
アロマセラピストには女性が多く、サロンには女性スタッフばかり働いているということもあります。
そのため女性の職場ならではの、人間関係の摩擦が起きやすいのです。
また、実力主義の仕事であるため、スタッフどうしの待遇の差が、関係性の悪化につながることもあります。
つらいだけ?アロマセラピストとしての喜び
アロマセラピストは、つらいだけの仕事ではありません。
以下のような仕事における喜びややりがいもあります。
- お客様の喜ぶ顔を直接見れる
- 好きなことを仕事にできる
- 実力次第で好待遇が期待できる
- 予防医学を日常にも活かすことができる
一つひとつ紹介していきます。
お客様の喜ぶ顔を直接見れる
セラピストならではの喜びややりがいの一つが、お客様の喜ぶ顔を間近で見れるということ。
施術後の「ありがとう」という言葉を、直接受け取ることもできます。
セラピストの仕事では、お客様の心身の悩みを引き出すために、深いコミュニケーションを取る必要があります。
心が通じ合い、適切な施術をすることができたときに、お客様から頂く「ありがとう」という言葉はとても嬉しいものです。
好きなことを仕事にできる
「アロマが好き」という方にとっては、アロマセラピストの仕事はより楽しいかもしれません。
大好きなアロマに一日中囲まれながら仕事をすることができるからです。
また、自分がいままで楽しみながら集めた知識や経験を、お客様の施術に活かすことができます。
好きな気持ちが仕事のモチベーションになってくれるでしょう。
実力次第で好待遇が期待できる
アロマセラピストの業界は、実力主義です。
前歴や年齢にかかわらず、自分の努力次第で好待遇を目指せます。
アロマセラピストの収入は、リピーターを多く獲得できるかにかかっています。
お客様に技術やサービスを気に入ってもらえるかどうかが最も重要なのです。
そこでは、いままでの仕事や年齢は関係ありません。
10代、20代でかなりの報酬を得ることもできます。
一方、リタイアしてから始めたからといって、大きなハンデになることもありません。
そのため、アロマテラピーの知識やトリートメントの手技を磨いたりといった、自分自身の努力次第で、活躍の幅を広げることができるのです。
予防医学を日常にも活かすことができる
「予防医学」とは病気を予防するための医学のこと。
アロマセラピストとして勉強する中で得た予防医学の知識は、日常生活においてもとても有用です。
例えば、病気になって医者にかかることが多くなれば、医療費もかかりますし、仕事に穴をあけてしまうかもしれません。
大規模な感染症の広まりや、深刻な高齢化を抱える日本では、今後予防医学がさらに重要視されていくでしょう。
セラピストに必要な知識は、予防医学と深く通じているため、働く中で自然とその知識を身に着けられます。
日ごろから病気を予防することで、自分自身や家族がよりよい生活を送れるかもしれません。
現役アロマセラピストにインタビュー、仕事の醍醐味は「趣味を仕事にできること」
実際にアロマセラピストとしても活躍されている、YMCメディカルトレーナーズスクールで講師を務める、湯本先生から、
- セラピスト業界全体にいえる、つらいこと
- アロマセラピストを始めたきっかけ
- アロマセラピストに向いている人
について、生の声を伺ってきました。
セラピスト業界全般にいえる、つらいこと
アロマセラピストになりたい人の中には、アロマが好きという人が多いです。
そのため、興味を持って勉強したことが仕事に繋がっていくのがいいところです。
ただ、「趣味」と「仕事」では、異なる点も多々あります。
そのため、趣味を仕事にしたからこそつらい点も生まれてきます。
例えば、趣味であれば自分だけ楽しめればよいですが、仕事の場合ではお客様のために動かなくてはなりません。
また、アロマセラピストを仕事として始めるのであれば、勉強することも増えてきます。
お客様の心身の不調によって、使えるアロマの種類も異なってくるからです。
例えば、一般的にはリラックスによいとされているアロマが、あるお客様には全然ダメだった、というようなこともあります。そんなときに、お客様に合わせて何が提案できるのか、そうした勉強は必要になってきます。
アロマセラピストを始めたきっかけ
もともと私は会社員として働いていて、当時は忙しく、よく体調を崩していました。
そんな時、知り合いの紹介でリフレクソロジーを受けてみたところ、体調が改善したんです。
このことがきっかけで、自然療法に面白さを感じるようになり、施術してくれた人にどこの学校で学んだかを教えてもらい、スクールに飛び込んでみました。
勤めていた会社を辞めることになったときは、上司に「趣味は仕事にならないよ」と言われました。
上司の言葉に納得する部分もあったのですが、当時は「仕事を趣味にしよう」と思いました。
会社を辞める時は不安が大きかったけれど、今は思い切ってこの仕事を始めてよかったと思っています。
アロマセラピストに向いている人
興味を持っていることを仕事として続けるというのが、アロマセラピストの特徴です。
資格を取ったら、そこで学びが終わるというわけではありません。
そのため、この仕事は自己探求する人に向いているといえると思います。
人を癒すために必要な知識でもあるが、自分の生活にも必要な知識。
私自身、アロマを始めて、学んだことが自分の生活に生きてくることを実感しています。
まとめ
今回は「アロマセラピストはつらい」という噂についてお伝えしました。
実際に働く方の生の声などを聞くことで、アロマセラピストを目指すことへの不安が和らいだかもしれません。
YMCメディカルトレーナーズスクールには、アロマセラピストの資格を取るコースもございます。
無料の資料請求へは、是非お気軽にお申込みください。
- 「アロマセラピストに向いている人を知りたい」「アロマセラピストになる方法が知りたい」という方は、是非こちらの記事もご覧ください
- アロマセラピストの仕事内容が気になる方は、是非こちらの記事をご覧ください
今回インタビューしたのはこの方
湯本 浩世(ゆもと・ひろよ)先生
YMCメディカルトレーナーズスクール講師
YMCメディカルトレーナーズスクールでのスクールライフや気になる記事を分かりやすく発信していきます。