現代人の多くが悩みを抱える腰痛。そこで注目されているのがピラティスです。
ピラティスは腰痛の予防や改善に効果が期待できるとして、幅広い年齢層からの需要が高まっています。近年、ピラティス教室に通う人が増えているのも、この効果が期待されているからです。
しかし、ピラティスと腰痛の関係について、正しい知識を持っている人はまだ多くありません。
そこで、この記事では、ピラティスと腰痛の関係について、以下の3点に分けて詳しく解説していきます。
ピラティスと腰痛の関係について
科学的な研究結果はまだ多くありません。しかし、これまでの研究結果から、ピラティスが腰痛の予防や改善に効果的な可能性があることが示唆されています。
ピラティスは、体幹を鍛え、姿勢を改善することで、腰痛の予防に効果が期待できます。特に、腰痛のリスクが高いとされている、デスクワークが多い人や運動不足の人におすすめです。
腰痛の改善
ピラティスは、腰痛の改善にも効果が期待できます。ただし、腰痛の原因や症状によっては、効果が出にくい場合もあります。腰痛にお悩みの方は、医師に相談してからピラティスを始めることをおすすめします。特に以下の症状がある方は注意が必要です。
医師に相談が必要な場合:以下のような場合は、医師に相談してからピラティスを始める必要があります。
- 急性の腰痛がある
- 骨折や脱臼などのケガをしている
- 妊娠中または産後である
- 心臓病や糖尿病などの持病がある
ピラティスが腰痛の改善に効果的な理由は大きく3つ!
- インナーマッスルの強化
腰痛の原因の一つは、体幹を支えるインナーマッスルが弱っていることです。ピラティスでは、腹横筋や多裂筋など、深層部の筋肉を重点的に鍛えることができます。インナーマッスルが強化されると、背骨を安定させ、腰への負担を軽減することができます。
- 柔軟性の向上
腰痛は、筋肉や関節の硬さが原因となる場合もあります。ピラティスには、背骨や股関節周りの柔軟性を高めるエクササイズも多く含まれています。柔軟性が向上することで、体の可動域が広がり、腰への負担が軽減されます。
- 正しい姿勢の習得
猫背や反り腰などの姿勢不良は、腰痛のリスクを高めます。ピラティスでは、正しい姿勢を意識しながら様々な動きを行うことで、自然と正しい姿勢が身につきます。
具体的なピラティスエクササイズは何がある?
ではここで、具体的に腰痛に効果的なエクササイズの一部を紹介します。
ロールアップ
- 仰向けになり、両手を前に伸ばしながら頭と肩を床から少し浮かせる。
- ゆっくりと息を吐きながら、背骨を丸め、頭と肩を床に近づける。
- 息を吸いながら、背骨を伸ばし、頭と肩を床から少し浮かせる。
- 10回程度繰り返す。
シングルレッグサークル
- 仰向けになり、片足を床から少し浮かせる。
- 息を吐きながら、浮かせている足をゆっくりと円を描くように動かす。
- 10回程度繰り返したら、反対側の足も行う。
ブリッジ
- 仰向けになり、膝を曲げ、足裏を床につける。
- 息を吐きながら、お尻を持ち上げ、背筋を伸ばす。
- 5秒程度キープしたら、ゆっくりと体を下ろす。
- 10回程度繰り返す。
これらのエクササイズは、あくまでも例です。 自分の体力や症状に合わせて、無理のない範囲で行うことが大切です。
ピラティスの効果を高めるポイントは5つ!
主に以下の5つを意識することで、より効果的に動くことができます。
- 呼吸を意識する
ピラティスでは、全ての動きを呼吸に合わせて行います。息を吐きながら力を入れ、息を吸いながら力を抜くことで、より効果的に筋肉を鍛えることができます。
- 正しい姿勢を意識する
ピラティスは、正しい姿勢を意識しながら行うことが大切です。背筋を伸ばし、お腹を凹ませ、目線は前方に向けるようにしましょう。
- 継続的に行う
ピラティスは、継続して行うことで効果を実感することができます。週に2~3回、30分程度行うことを目標にしましょう。
- 他のトレーニングと組み合わせる
ピラティスは、他の運動療法と組み合わせることも効果的です。例えば、ヨガやストレッチ、筋力トレーニングなどを行うことで、より効果的に腰痛を改善することができます。
- 生活習慣の改善
腰痛を改善するためには、生活習慣の改善も大切です。バランスのとれた食事を心がけ、適度な運動を行い、十分な睡眠をとるようにしましょう。また、ストレスを溜めないことも重要です。
ピラティスを始める際には注意しよう
- 医師に相談する
腰痛がひどい場合は、まず医師に相談し、ピラティスが適切かどうか判断してもらうことが大切です。
- 専門家の指導を受ける
初めてピラティスを行う場合は、経験豊富なインストラクターの指導を受けることをおすすめします。正しいフォームで行うことで、効果が上がり、怪我を防ぐことができます。
- 無理をしない
痛みを感じたらすぐに中止し、無理のない範囲で行うことが大切です。
まとめ
この記事では、ピラティスと腰痛の関係について詳しく解説しました。
ポイントをまとめると、以下の通りです。
- ピラティスは、体幹を鍛え、姿勢を改善することで腰痛の予防が期待できる。
- ピラティスによってインナーマッスルを鍛えたり、柔軟性を向上させることで腰痛の改善も期待できる。
- ピラティスを効果的なものにするには、医師や専門家などに相談すること、無理をしないことが大切。
ピラティスは、腰痛改善に効果的な運動療法です。正しい姿勢や呼吸法を意識しながら、継続的に行うことで、腰痛の予防や改善に役立てることができます。
腰痛にお悩みの方は、ぜひピラティスを試してみてください。
※あくまでも情報提供であり、医療行為ではありません。 体調に不安がある場合は、必ず医師に相談してください。
なお、今回の記事を読んでピラティスに興味を持った方は、
以下のリンクからYMCメディカルトレーナーズスクールのピラティス講座について、詳細をご覧いただけます。
ピラティスインストラクターの資格を取得できる養成講座 – YMCメディカルトレーナーズスクール (ymcschool.jp)
YMCメディカルトレーナーズスクールでのスクールライフや気になる記事を分かりやすく発信していきます。