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YACEPとは?|全米ヨガアライアンス(RYT200)の継続教育制度について解説

YACEPとは?|全米ヨガアライアンスの継続教育制度について解説

全米ヨガアライアンス協会では、ヨガインストラクターの継続学習のために、新たな制度を設けています。
継続学習=新たな知識や体験を得ることよって、インストラクターのレベルアップや指導水準を引き上げることを目的としています。

本記事では全米ヨガアライアンス協会が定める「YACEP」(=継続学習制度)について解説します。

 

YACEPとは?

YACEPとは?

YACEPは「Yoga Alliance Continuing Education Provider」の略です。

継続教育制度そのものが「YACEP」と捉えられていることも多いですが、本来は「継続教育の講座を提供するスクールや講師」のことを指します。

 

YACEPの定める「継続教育」とは?

YACEPの定める「継続教育」とは?

RYT200、E-RYT200、RYT500、E-RYT500などの認定ヨガインストラクターは、最初の登録日から3年以内に、下記の継続教育が義務付けられるようになりました。

  1. ヨガ指導45時間(Teaching Hours)
  2. ヨガ関連のトレーニング30時間(Training Hours)

それぞれについて詳しく解説します。

 

ヨガ指導45時間(Teaching Hours)

ご自分が指導したヨガレッスンやリトリート、ワークショップなど、45時間以上の指導実績を全米ヨガアライアンスに申請登録する必要があります。

 

ヨガ関連のトレーニング30時間(Training Hours)

30時間のトレーニングについては大きく2種類あります。

  • 30時間のうち、10時間以上をYACEP及びそれに準ずる講師から対面でトレーニングや講座を受けること
    (※2023年12月31日まではオンライン受講も認められています)
  • 30時間のうち、20時間までは非対面でのトレーニング、講座の受講が可能です。
    (※講師と共に学ぶ必要はありません。本や記事を読んだり、オンライン動画での学習等も認められます)

 

ヨガ関連トレーニングのカテゴリーについて

ヨガ関連トレーニングのカテゴリーについて

30時間のヨガ関連トレーニングについて、もう少し深堀してみましょう。

トレーニングの内容については、次のいずれかのカテゴリーに当てはまることが必要となります。

 

尚、受講したトレーニングについては自己申告制であり、トレーニングを受けた講師やスクールが行うものではありません。ご自身で時間管理を行う必要があります。

 

①Technique, Training, & Practice(TTP)

ヨガの練習、調気法、ヨガトレーニング、テクニック、ポーズ、瞑想、アライメントのテクニックなど

②Teaching Methodology(TM)

ヨガの指導法、シークエンス、伝え方、アジャストメントの仕方、ヨガビジネスなど

③Anatomy & Physiology(AP)

解剖学、生理学、骨格、筋肉、筋膜、チャクラ、ナーディなどエネルギー、体の機能にについてなど

④Yoga Philosophy, Lifestyle & Ethics(YPLE)

ヨガの歴史、哲学、倫理とライフスタイルの実践、ヨガの系統、生徒とのリレーションシップ、八支則、ヨーガ・スートラ、バガヴァッド・ギーター、古典ヨガについてなど

 

対面でのヨガ関連トレーニングを行える講師について

ホットヨガインストラクターと常温ヨガインストラクターとの違いは?

担当でトレーニングが行える講師は、以下のいずれかに当てはまる講師となります。

  • YACEPとしてアライアンス協会に登録している
  • E-RYT200もしくはE-RYT500としてアライアンス協会に登録している
  • アライアンス協会が定める専門スキルを持っている

 

YMCでは対面でのトレーニング10時間の講座をご用意しています。

YMCでは、下記の対象講座を受講することで、対面でのヨガ関連トレーニング10時間に計上することができます。

通学講座

※()カッコ内は受講時間

  • 小顔フェイシャルヨガインストラクター養成(9時間)
  • 産後ケアトレーニング指導者養成(16時間)
  • マタニティヨガインストラクター養成(16時間)
  • シニアヨガベーシックインストラクター養成(16時間)
  • シニアヨガアドバンスインストラクター養成(16時間)
  • プレピラティス(16時間)
  • ピラティスエクササイズプラス(16時間)
  • ヨガと生理学(16時間)
  • キッズヨガインストラクター養成(12時間)
  • リストラティブヨガインストラクター養成(12時間)
  • ヨガリフレクソロジー(16時間)
  • ピラティスベーシックインストラクター養成(40時間)
  • ピラティスアドバンスインストラクター養成(24時間)
  • ヨガインストラクター養成1級(110時間)

 

オンライン講座

※()カッコ内は計上可能時間

  • 小顔フェイシャルヨガインストラクター養成(9時間)
  • 産後ケアトレーニング指導者養成(16時間)
  • マタニティヨガインストラクター養成(16時間)
  • シニアヨガベーシックインストラクター養成(16時間)
  • シニアヨガアドバンスインストラクター養成(16時間)
  • アーユルヴェーダ基礎(10時間)
  • ティーチングスキルアップ(16時間)
  • ヨガインストラクターのためのヨーガ哲学(16時間)
  • プレピラティス(16時間)
  • ピラティスエクササイズプラス(16時間)
  • ヨガと生理学(16時間)
  • ヨガリフレクソロジー(16時間)
  • セルフストレッチベーシック(10時間)
  • セルフストレッチアドバンス(10時間)
  • 頸椎アナトミカルアプローチ(8時間)
  • オンラインヨガ1級インストラクター養成(110時間)

 

≫ その他、YACEPに関するご質問はこちら

 

IHTAのフォローアップ講座なども活用いただけます。

ヨガ関連のトレーニング30時間のうち、20時間までの非対面トレーニングについては、IHTA(一般社団 法人国際ホリスティックセラピー協会)が提要するフォローアップセミナーや各種講座を対象講座としてカウントすることが可能です。

ぜひご活用ください。

 

そもそも全米ヨガアライアンスに登録する必要はある?

yogaalliance

RYT200の修了証をもらったけど、全米ヨガアライアンス協会に登録せずに、そのままにしている方も多いと聞きます。

日本国内でヨガインストラクターとして活動する場合、全米ヨガアライアンス協会に登録することは必須ではありませんが、今後、指導者としてヨガインストラクターを対象に活動する可能性があるのであれば、全米ヨガアライアンスへの登録を行っておいた方がよいと思います。

理由は2点。

  • 全米ヨガアライアンスのカリキュラムを指導するなら登録は必須
  • 卒業したスクールが廃校になる可能性も考慮

 

全米ヨガアライアンスのカリキュラムを指導するなら登録は必須

全米ヨガアライアンス認定校でなくても、実は、全米ヨガアライアンスのカリキュラムを指導することは可能です。

それが今回紹介した「YACEP」。

  • YACEPとしてアライアンス協会に登録している
  • E-RYT200もしくはE-RYT500としてアライアンス協会に登録している

上記の要件を満たしていれば、対面でのヨガ関連トレーニングを行える講師として「YACEP」の対象講座を開校することも可能です。

 

卒業したスクールが廃校になる可能性も考慮

RYT200の全米ヨガアライアンスへの登録手順は以下のとおり。

  1. RYT200修了証をスクールから受け取る
  2. 全米ヨガアライアンス協会にアクセスし、必要事項を登録、
  3. あわせて修了証の画像のアップロード
  4. 卒業したスクールが承認することで完了

つまり、卒業したスクールが廃校してしまうと、承認されなくなるため、全米ヨガアライアンス協会への登録が困難になります。

 

一度、登録されてしてしまえば、その後、卒業校が廃校しても何の関係もありませんが、登録前だと再び別のスクールで受講しなおす必要があります。

 

よくある質問

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最後に、「YACEP」関連でよくある質問についてまとめました。ぜひご活用ください。

Q.「RYTの継続教育について調べていると、YACEPとCEという単語がよく出てきます。違いは何ですか?」

A. YACEPは、継続教育の講座等を提供する講師・団体を指します。CEは、継続教育を意味します。アライアンスの更新に必要とされるトレーニングやレッスンのことをCE、それらを提供する側をYACEPと呼びます。

Q.「RYTの登録をまだしていませんが、継続教育の対象講座を受講してよいですか?」

A. はい、ご受講いただけます。ただし、RYT登録前に受けた講座は、継続教育には含まれませんのでご注意ください。

Q.「YMCで継続教育の受講を検討しています。他のスクールや他の講師から受けた時間数と合わせて申請できますか?」

A. はい、可能です。例えばYMCで5時間、その他の団体や講師から5時間受けた場合、10時間分をトレーニングとして申請する事ができます。

Q.「YMCで過去に講座を受講しました。その時点でアライアンスの登録もしていました。その時の講座を継続教育として申請はできますか?」

A. 内容により、可能です。非対面でのトレーニングに計上する場合、ヨガ関連トレーニングのカテゴリーについてに当てはまれば申請できます。すべてのカテゴリーを網羅する必要はありません。対面でのトレーニングとして計上したい場合、担当講師や内容の確認が必要です。スクールにお問い合わせください。

Q.「アライアンスを登録してから3年の間に、継続教育として認められる講座を30時間以上受けています。余った時間は、次の3年間に持ち越しはできますか?」

A. いいえ、持ち越しはできません。

Q.「継続教育の時間を申請するためには、修了書が必要ですか?」

A. 現在は、修了書や出席の記録等を提出する必要はありません。申請時には、受講期間・講師名・受講講座のカテゴリーとカテゴリーごとの時間数などを入力しますので、これらの情報を管理しておくことが必要です。

Q.「期間内に継続教育を修了できないと、どうなりますか?」

A. 継続教育を修了、情報を更新するまでは、アライアンス認定のヨガティーチャー(RYTやE-RYT)を名乗ることができません。アライアンスの公開しているリストにも名前が載りません。

Q.「講座受講を希望する場合は、どうしたらいいですか?」

A. ご希望講座をご連絡ください。詳しいご案内をお送りさせていただきます。

≫ 各講座に関するお申込み・ご連絡はこちら

まとめ

本記事では、全米ヨガアライアンス協会が定める「YACEP」(=継続学習制度)について解説しました。

RYT200を修了しても、全米ヨガアライアンス協会に登録してないヨガインストラクターは、実は多いと聞きます。

登録については、「あまりメリットを感じない」という意見も多いですが、反面、登録しないことで「新たなビジネスチャンスの芽をつぶしている」可能性もあります。

 

せっかく時間もお金もかけて得た資格です。できれば全米ヨガアライアンスに登録し、3年に1度の継続学習制度もクリアしていくことをお勧めします。

 

≫ その他、YACEPに関するご質問はこちら

 

執筆者 :本田雄介
体ガチガチのアラフォーヨガ初心者から、ヨガインストラクターを目指す。インドでRYT200〜500修了。早稲田大学人間科学部スポーツ科学科卒業。外資系アパレル企業勤務時、ワークライフバランス・グロースマインドセット等の学びに触れ、働き方や生き方を見つめ直すきっかけに。ヨガの持つ心身への幅広い効果も知り、現場発信に携わりたいと思い立つ。YMCメディカルトレーナーズスクール所属。
Instagram:@honhon180

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