整体師として独立開業を目指す方は多いですが、どのように開業の準備をしていいのか迷うことも多いでしょう。
この記事では、整体師が独立開業するまでに必要な流れや費用、よくある質問についてまとめました。
開業に有利となる資格についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
整体師の独立開業のメリット
整体師として独立開業すると、自分自身のスキルやセンスを最大限に活かせるという大きなメリットがあります。
また、自由な時間の使い方、自分だけのオリジナルメニューの開発、顧客との直接コミュニケーションなど、一般的な雇用では得られない自由度と可能性を手に入れることができます。
整体師が独立開業するまでの手順
それでは具体的な手順を一つひとつ見ていきましょう。整体師が独立開業するためには、大きく分けて以下の手順が必要です
① 開業届を出す
整体院を開業するためには、まずは、開業届を役所に提出する必要があります。
開業届は、個人事業主が事業を開始する際に提出する書類で、屋号や事業内容などの必要事項を記入します。必要書類は税務署のウェブサイトなどからダウンロードできます。
提出期限は、事業開始日から1ヶ月以内とされていますが、遅れたとしても 罰則はありません。
② ビジネスプランを作成する
次に、ビジネスプランの作成です。どんな整体サロンにするのか、方向性を決める必要があります。
方向性を決めることで、
- サービスの内容・価格
- 店舗の場所
- どんな人をメインターゲットにするのか
などが具体的に定まってきます。
しっかりと計画を立てることで、その後の開業準備がスムーズに進みます。
③ 店舗物件を探す
整体サロンの方向性が決まったら、店舗探しを始めます。
開業する場所の選定は非常に重要。賃貸なら不動産屋に紹介してもらう方法や、自宅の一室を改装して店舗にする方法があります。
店舗物件の選定には、交通アクセスや周辺環境などを考慮することが大切。顧客が通いやすい場所を選び、周辺の競合状況や人通りなども考慮しましょう。
④ 開業資金の準備
開業のための資金集めも重要なステップです。
整体院・サロンを開業したからといって、すぐにお客さまが来てくれるとは限りません。資金計画を立て、経営が安定するまでの間の資金なども準備しておきましょう。
コツコツ貯金をする方法や、政府や自治体が個人事業主や開業予定者の支援を目的とした、公的融資制度を受ける方法もあります。
⑤ 施術メニューを決める
お店の顔となる施術メニューを決める時は、自分の得意な施術はもちろん、顧客のニーズに合わせた内容にすることが大切です。また、価格設定についても、自身のスキルや提供する価値、周辺の市場状況を考慮しましょう。
どのようなターゲットにアプローチするかによって、提供する施術メニューは変わってきます。例えば、高齢者をターゲットにした場合は、ソフトな施術が中心になるかもしれません。逆に、アスリートをターゲットにした場合は、筋肉をしっかりほぐすような施術が求められるかもしれません。
ターゲットに合わせて魅力的な施術メニューをラインナップすることが重要です。
⑥ 備品をそろえる
マッサージベッドやタオル、ユニフォームなどの必要な備品をそろえます。初期投資となりますが、顧客が快適に施術を受けられる環境を整えることは、長期的な事業成功のために重要です。
備品は専門の業者から購入することができ、必要な備品・消耗品の一覧などもありますので、参考にするとよいでしょう。
》参考:全国柔整鍼灸協同組合「【接骨院開業】備品・消耗品の購入をお忘れなく!」
整体の開業にかかる費用
それでは、開業に必要な費用について具体的に見ていきましょう。整体院を開業するためには、以下の費用が必要です。
- 物件取得・賃貸費用(目安:月額数十万円~200万円程度)
店舗物件を取得するための費用です。物件の立地や広さによって費用は異なります。また、初期費用として敷金・礼金等が必要となります。 - 内装工事費(目安:200万円~)
店舗内の内装工事費用です。整体院として必要な部屋や備品を配置するために必要です。 - 設備購入費用(目安:100万円程度)
整体院で必要な備品を購入するための費用です。上質な設備を用意することで、顧客に満足度の高いサービスを提供することが可能となります。 - 広告・マーケティング費用(目安:5~100万円程度)
開業後、集客をするための費用です。広告宣伝費には、チラシやポスターや看板の制作、インターネット広告などが含まれます。SNSやウェブサイト、チラシなど、多角的に宣伝活動を行いましょう。
整体師として成功するためのポイント
成功するためのポイントをいくつか挙げてみます。
高品質なサービスの提供
整体師として最も大切なのは、高品質なサービスを提供することです。これが口コミに繋がり、リピーターを増やすための鍵となります。
顧客満足度の向上
顧客満足度の向上についても重視すべきです。親切丁寧な接客や、顧客の要望に対応した施術などを心がけましょう。ここでの一つひとつの努力が、顧客のリピート率や口コミに大きく影響します。
継続的なスキルアップと勉強
常にスキルアップと勉強を続けることも大切です。技術の向上はもちろん、最新の健康情報をキャッチアップしたり、顧客対応力を磨いたりすることで、より多くの顧客から信頼を得られます。
よくある質問
整体師の独立開業に関するよくある質問についても解説します。
Q. 開業費用を抑えるには?
整体院を開業するには、多くの費用が必要です。開業費用を抑えるためには、以下の方法があります。
- 自宅で開業する
- レンタルサロンやシェアサロンを利用する
- 中古の備品を利用する
- SNSなどの費用のかからない広告を積極的に活用する
- 補助金や融資を活用する
- HP制作など、自分でできることは自分で行う
ただし、節約のために品質やサービスが落ちないよう、バランスを保つことが大切です。
Q. 整体サロンの開業に資格は必要?
整体サロンの開業については、日本国内では特定の資格が法律的に必要とされていない状況です。ただし、整体師としての技術や知識を身につけるための講座や資格があります。
しかし、ビジネスとして成功させるためには、信頼性や技術力の証明となる資格を持つことが重要となるでしょう。そのため、専門的な知識や技術を学べるスクールで学び、資格を取得することを推奨します。
Q. 整体院と整骨院の違いは?
整体院と整骨院、これら二つの違いは主に施術内容と施術者の資格、保険適用などが異なります。
整体院では、筋肉のこりや緊張、関節の動きの制限、身体のバランスの乱れなどを対象にした施術を行います。具体的には、施術者が手技を用いて筋肉や骨格を調整し、身体のバランスを整えることを目指します。しかし、整体は医療行為とは認められていないため、整体師の資格は国家資格ではなく、学校や団体ごとに設けられた資格を取得します。そのため、施術費用は自由設定となり、原則として健康保険の適用は受けられません。
骨折や脱臼などの外傷的な疾患や、骨盤のゆがみやスポーツ時の筋肉の損傷などを対象にした施術を行います。また、交通事故などによるリハビリテーションも行います。これらの施術を行うためには、施術者が「柔道整復師」という国家資格を取得している必要があります。そして、この国家資格を持つことにより、健康保険の適用を受けることが可能となります。
それぞれの特性を理解した上で、自身の症状や求めるサービスに合った施設を選ぶことが大切です。
YMCで取得可能な、整体師の開業におすすめ資格
整体師として独立開業を目指すのなら、さまざまな知識と技術を習得する必要があります。
YMCメディカルトレーナーズスクールの独立開業技術コースでは、6種類の技術を学ぶことができます。
6種類の資格について、それぞれの内容をご紹介します。
IHTA認定 リラクゼーションセラピスト1級
筋肉にアプローチするボディケア(揉みほぐし)によって、お客様のカラダの緊張を解きリラックスさせる技術です。
リラクゼーションとは、ストレスにより優位になっている交感神経を抑えて副交感神経を優位にさせるもの。
リラックス状態で、カラダが持つ回復力を高める効果が期待できます。
IHTA認定 メディカルトレーナー
YMCメディカルトレーナーズスクールならではの全身の骨格調整技術を習得できる、IHTA認定メディカルトレーナー資格。
神経伝達のポイントである頸椎と、体の土台である骨盤を軸にした骨格調整を学びます。
カラダの不調の根本的な原因は、骨格のバランスの崩れであることが多く、不調の原因を根本から見直すテクニックです。
骨格調整技術は、整体院だけでなくエステサロンでもニーズが広がっており、国家資格取得者である鍼灸師の方なども受講する資格コースです。
IHTA認定 メディカルトレーナーアドバンス
上記の骨格調整を学んだ人のためのアドバンスコースであり、骨格調整の技術をよりスキルアップできます。
瞬間圧での、より効果的な骨格調整を学ぶコースです。
触診と指診と動診を駆使し、骨格がどのようにバランスを崩しているのかを見極め、改善する技術を学べます。
IHTA認定 リフレクソロジストオリエンタルスタイル1級
高いリラクセーション効果が得られる、台湾式の足裏手技を学べるコースです。
リフレクソロジーは、足のむくみが気になる女性や、足裏の癒しでリラックスしたい方に人気のメニューです。
足裏手技はデトックス効果によるむくみの改善や、疲労回復が期待できるもの。
この資格では、足裏に関する全ての手技はもちろん、ひざ下までのリンパドレナージュも習得できます。
また、足だけでなく足裏の反射区を刺激することで内臓機能へのアプローチも学べます。
IHTA認定 小顔デザイナー
女性にニーズが高いこのコースでは、頭蓋骨の調整と、表情筋の調整を行う技術が学べます。
この技術は、リフトアップによる小顔効果だけではなく、関節疲労の回復や慢性的な頭痛の改善にもつながるもの。
顔の骨格の歪みを調整することで、むくみやくすみ、頭痛などの不調を改善に導く技術です。
IHTA認定 アナトミーストレッチトレーナー
いつも一定の需要があるスポーツ整体に必要な技術のひとつです。
自宅でもできるストレッチ技術は、近年注目されている筋肉調整法です。
カラダについての深い知識が学べ、アスリートにも頼られるパートナーストレッチの技術を学べます。
運動療法についても学ぶため、カラダについての理解を深めたい方や、スポーツの現場の仕事やモデルの専属トレーナーを目指す方などに、必要なテクニックです。
まとめ、整体師として開業する前に色々な知識と技術を習得しよう!
整体師として開業独立するためには、やるべき準備がたくさんあります。
大変ではありますが、努力次第で結果につながる、やりがいのあるお仕事です。
努力開業を目指すなら、YMCの独立開業技術コースがおすすめです!
なお、今回の記事を読んで「YMCメディカルトレーナーズスクールに興味をもった!」という人は、以下のボタンから資料請求や個別相談の申し込みが無料でできますので、気軽にご相談くださいませ。
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