ヨガのレッスンの後は、なんだか気分が爽快で幸せを感じたりしませんか?
それは、実は気のせいではないのです。
今回は、ヨガとセロトニンの関係や、セロトニンを増やす習慣などをご紹介します。
“幸せホルモン”のセロトニンとは?
「セロトニン」は、人が幸せを感じる時に分泌される神経伝達物質です。
通称“幸せホルモン”とも呼ばれ、分泌されることで、心身を整える効果があるもの。
「セロトニン」は、「レアルアドレナリン」、「ドーパミン」と並ぶ、“三大神経伝達物質”のひとつです。
これらは人間の精神面に大きな影響を与えるものであり、セロトニンが不足してしまうと、精神のバランスを崩したり、うつ病を発症したりする原因にもなってしまいます。
セロトニンを分泌するには何をすればいい?
幸せを感じるために必要な「セロトニン」。
日々の生活の工夫次第で、セロトニンの分泌を促すことも可能です。
セロトニンの分泌を手助けする、3つのポイントをご紹介します。
太陽を浴びる
太陽の光を浴びることは、セロトニンの分泌を促すためには欠かせないポイントです。
朝に太陽の光を浴びると、セロトニンの分泌が始まり、そこから日中にかけてセロトニンが分泌されやすくなります。
陽が沈んでからは、セロトニンの分泌はメラトニンの分泌に変わり、睡眠へと導いてくれます。
朝、起きたら太陽の光を浴びるように意識してみましょう。
リズムを伴う運動をする
ウォーキングやジョギング、ダンスやヨガなどの一定のリズムを伴う運動は、セロトニンの分泌を促す効果があることで知られています。
意識的に深い呼吸を同じリズムでくり返すヨガは、セロトニンの分泌に適したエクササイズのひとつです。
規則正しい生活を送る
上記にもあるように、朝は早く起きて太陽の光を浴び、ほどよい運動もして、夜は休む…、というような規則正しい生活がセロトニンを分泌してくれます。
また、食生活からもセロトニンの分泌を促すことができます。
セロトニンを作るためには、必須アミノ酸である「トリプトファン」が必要になります。
トリプトファンは体内で作ることが出来ないので、食べ物から摂取する必要があるのです。
大豆製品、乳製品、穀類などに多く含まれます。
さらに、トリプトファンからセロトニンを合成するにはビタミンB6が必要となるため、ビタミンB6を豊富に含む、鮭、サバ、ささみなどと一緒に摂取するのが理想的です。
ヨガとセロトニンの関係
ヨガのレッスンの後に気分がスッキリするのは、気のせいではありません。
意識的な深い呼吸をくり返し、一定のリズムで行うヨガはセロトニンの分泌を促すのに適したエクササイズのひとつです。
太陽を浴びながら行うことができる“朝ヨガ”などは、特にオススメです。
朝ヨガの太陽礼拝でセロトニン効果!
朝ヨガでよく行われる「太陽礼拝」。
一定のリズムを伴う「太陽礼拝」は、セロトニンの分泌にも効果が期待できます。
ここではヨガの「太陽礼拝」についてご紹介します。
太陽礼拝とは?
太陽礼拝とは、12の基本的なヨガポーズからなるシークエンスです。
その名の通り、太陽の恵みへ感謝を意味する動作からできています。
息を吸いながら1動作、吐きながら次の1動作と、呼吸と共に動き、12のポーズを一連の流れで行います。
前屈、後屈などがバランスよく組み込まれており、全身を動かせるエクササイズです。
太陽礼拝のやり方
ここでご紹介するのは、「太陽礼拝A」になります。
12のポーズを呼吸の流れとともに、試してみましょう。
- 山のポーズ…足は肩幅程度に開き、お腹を軽く引き上げ、背筋を伸ばして立つ。足の親指の付け根、小指の付け根、かかとの3点に体重を分散させるように意識する。手は胸の前で合掌。
- 上向きの礼拝のポーズ…息を吸いながら、合掌した手を上に伸ばし、背中と首の後ろを軽く引き上げる。※反りすぎて肋骨が開いたり、お尻が後ろに出たりしないように注意。
- 立位の前屈のポーズ…息を吐きながら股関節から前に折りたたむように、上体を前屈する。両手は外からまわして下へ。※ヒザを伸ばすのが辛い場合は、軽く曲げて構いません。首まわりの力を抜きましょう。
- 半分の前屈のポーズ…息を吸いながら手はスネか太ももに置き、背筋を前方に伸ばして、前屈していた上体を持ち上げる。※首も長く伸ばす。
- プランクポーズ…息を吐きながら手を床に着き、息を吸いながら片足ずつ後ろにステップバックしてプランクポーズに。※全身を板のようにまっすぐにする。
- チャトランガ・タダーサナ(4点で支える杖のポーズ)…息を吐きながらヒジを曲げ、少し前方にカラダをまっすぐのまま下ろす。※ヒジが外に開かないように注意。
- アップドック…息を吸いながら前にカラダをスライドし、手で床を押して胸を上げ背中を伸ばす。つま先の後ろで床を押し、ヒザと太ももは床から浮かす。
- ダウンドック…息を吐きながら両手で床を押し、骨盤を上に押し上げ、カラダ全体で三角形を作る。※胴体はまっすぐに。肋骨が開いたり腰が反ったりしないように注意。
- 半分の前屈のポーズ…息を吸いながら片足ずつ、手と手の間に踏み込む。息を吸いながら4.になる。
- 前屈…息を吐きながら3.を行う。
- 上向きの礼拝…息を吸いながら両手を横から手をまわしつつ、カラダを起こす。2.になる。
- 山のポーズ…息を吐きながら1.に戻る。
ヨガをして幸せになろう!
年末によく行われる「108太陽礼拝」は、ご紹介したシークエンスをくり返すものです。
やり終わった後は、心地よい疲労感と爽快感に包まれ、セロトニンの分泌を感じられます。
機会があったら試してみてくださいね!
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