イーグルのポーズは手や足を複雑に絡めたバランスポーズ。
一見とても難しそうですが、丁寧に順を追って行えば挑戦できるポーズです。
今回はイーグルのポーズについて掘り下げてみましょう。
イーグルのポーズとは?
イーグルとは日本語でワシのことです。
少し難しい立位のバランスポーズである「イーグルのポーズ」は、サンスクリット語で「ガルダアーサナ」と呼ばれています。
ガルダはイーグルを意味します。
名前の由来は、手足を絡めて腰を低くし、バランスを取るポーズの形が、イーグルが木に止まっている姿を連想させるため、と言われています。
肩まわりや腰まわりのストレッチ効果や、片足立ちで行うため、体幹やバランス感覚も鍛えられるポーズです。
全身の感覚を研ぎ澄ませて行わないと、ふらついてしまうポーズなので、初心者には難しいポーズでしょう。
イーグルのポーズの効果4つ
全身を使うイーグルのポーズには、さまざまな効果が期待できます。
その中から、主な4つの効果をご紹介します。
集中力アップ
イーグルのポーズは、立位のバランスポーズのひとつ。
バランスポーズは、集中力を高める効果が期待できるものです。
特に全身を使うイーグルのポーズでは、バランスを取るのが難しいため、ポーズを安定させるためには、かなりの集中力が必要になります。
そのため、くり返し行っているうちに、集中力アップにつながるのです。
肩こり改善
イーグルのポーズでは、手を絡めることにより、肩甲骨まわりや、首、背中のストレッチ効果が期待できます。
そのため、肩こり改善に効果がみられます。
これはイーグルのポーズの上半身のみを行っても得られる効果なので、肩こりを改善したい方には上半身だけ行うのもオススメです。
骨盤の矯正効果
デスクワークが長い方は、骨盤が開きがちになってしまう傾向にあります。
骨盤が開きっぱなしになってしまうと、ヒップラインの崩れや、ぽっこりお腹、血行不良による冷えやむくみの原因にもなってしまいます。
足をギュッと締めるイーグルのポーズでは、開いた骨盤を矯正する効果が期待できるのです。
体幹強化
イーグルのポーズは、全身を使い片足でバランスを取るため、体幹強化にも効果がみられます。
体幹が強化されると、全身の血行促進や、冷え性の改善にも効果が期待できます。
イーグルのポーズのやり方
イーグルのポーズは、工程が少し複雑なポーズです。
丁寧に順を追って、正しく行いましょう。
- 足を肩幅に開いて立つ。
- ヒザを軽く曲げて、右の太ももを左の太ももの上に重ねる。
- 顔の前に両ウデを伸ばし、右ヒジの上に左ヒジを重ねる。
- 両方のヒジを90度に曲げる。右の手を顔側から左手とクロスし、両方の手のひらをを合わせる。
- お尻を後ろに引き、右足のヒザ下を左足に絡ませ、可能であればつま先を左足の内側まで絡める。
- 息を吸いながら肘をアゴの高さまで上げる。
- 息を吐きながらさらに腰を深く沈める。
- そのまま3〜5回呼吸する。
- 終わったら反対側も同じように行う。
イーグルのポーズができないパターンと原因
イーグルのポーズの上半身だけできなかったり、下半身だけできなかったりすることはよくあります。
できないパターンごとに、原因を探ってみましょう。
手が組めない
手が組みにくい方は、肩甲骨がこり固まっており、動きにくくなっているということ。
肩こり持ちの方は手が組めないことが多いです。
肩甲骨の柔軟性を高めることで、腕が絡みやすくなります。
また、腕の筋肉がすごく発達している場合も、筋肉が大きいために絡められない、ということがあります。
できるだけ腕の上の方から、腕を交差すると、絡めやすくなるでしょう。
足が組めない
足がつま先まで組めない方は、股関節まわりの柔軟性が低いケースが多いでしょう。
またウデと同様に、太ももの筋肉が発達している方も、筋肉が幅を取り、足が絡め辛い場合があります。
足の付け根の方から深く足を絡ませて、両足の内ももをしっかりと寄せ合うことを意識すると、足が組みやすくなるでしょう。
バランスが取れない
体幹が弱かったり、カラダの左右のバランスが崩れていると、バランスが取りにくい場合があります。
また、イーグルのポーズは、慣れるまで感覚が掴みにくいので、ポーズに慣れるに従ってバランスも取りやすくなるでしょう。
腰はイスに座るように、深く後ろに引き、骨盤やおへそを正面に向けるように意識すると、バランスが取りやすくなるでしょう。
イーグルのポーズの軽減法
なかなかイーグルのポーズができない場合は、軽減法を行ってみましょう。
軽減法で徐々にポーズに慣れてから、軽減法じゃないポーズに挑戦するのがいいです。
手が組めない場合の軽減法
肩甲骨がこり固まっていて、ウデ組めない場合は、ヒジを重ねて曲げるだけで構いません。
手のひらを絡めて合わせる代わりに、手の甲どうしをくっつけたり、小指だけを絡めるのでも大丈夫です。
足が組めない場合の軽減法
つま先まで足が組めない場合は、太ももを重ねるだけでも大丈夫です。
なるべくギュッと両足を引き締めて、足に隙間がないように意識しましょう。
バランスが取れない場合の軽減法
イーグルのポーズでバランスを取るのが難しい場合は、イスに浅く腰かけて、座って行うのもいいでしょう。
他にも、上に重ねた足の先をブロックの上に置き、サポートを得る方法もあります。
イーグルのポーズに挑戦しよう!
全身を使い、さまざまな効果が期待できるイーグルのポーズ。
難しいポーズですが、軽減法を行っても効果は得られます。
丁寧に順を追って、挑戦してみましょう。
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