菅野静香さん

看護師
ヨガインストラクター

釧路市在住の菅野静香さんは、3児の母であり、医療従事者としても活躍しています。妊娠・出産を機にヨガと出会った菅野さんは、ヨガを通じて腰痛の緩和や身体の変化への対処、精神の安定など、多くの恩恵を実感。その魅力に惹かれ、ヨガインストラクターの道を歩み始めました。

2022年にRYT200講座を修了した菅野さんは、地域にヨガを広めるべく、リバーサイドヨガや釧路管内の公園でのアウトドアヨガを開催するなど、精力的に活動。また、学校行事としてのヨガ教室も担当する等、次世代にヨガの良さを伝える取り組みにも力を入れています。

現在はどのような活動をされていますか?

現在、北海道の釧路市に住んでいまして、「Prava YOGA SHIZUKA(プラヴァヨガシズカ)」という、自宅のヨガ教室でヨガを教えています。看護師として勤務しているので、お休みの日に副業でヨガインストラクターをしています。

ご自宅のヨガ教室ということですが、経緯を教えてください

はじめは公民館や会館など広いスペースのある場所を借りてやろうと思っていましたが、ピンとくる場所を見つけることができませんでした。どこかをレンタルするとしたらお金がかかりますし、レッスン料も高くなってしまいます。 お手頃な価格で通いやすいヨガ教室にしたかったので、自宅のヨガ教室から始めることにしました。 今は2~3人の少人数のレッスンをしています。

ヨガ教室の宣伝など、集客はどのようにされていますか?

私、インスタグラムをやったことがなかったんですけれども、まずはSNSから始めて、ホームページとか、チラシを作ったりしました。あとは身近な友人や職場の方に来てもらって、口コミで少しずつ広めていきました。本当に身近な人たちと、和気あいあいと楽しみながらレッスンをしています。

みなさん、月に1~2回程度のペースで来てくださる方が多くて。私もそうだったんですけどYouTube見ながらヨガはやったことあるけれども、この辺りにはヨガ教室がなくて実際にやるところがない。なので、最近は口コミで聞いて初めて来ましたって方が多いです。

そこまで田舎ではないですが、ヨガスタジオはあまりない。体を鍛えるための24時間営業のジムはいくつかできていますが、初心者の方はそうしたところではなく、こじんまりとあまり人に見られないところで始めるのが良いみたいで。今後は釧路でも外でヨガをする機会を増やしていこうと思っています。

釧路のリバーサイドでもヨガレッスンをしたと伺いましたが…

はい。観光客だけではなく釧路に住む人たちにとっても誇れる場所であることを再認識してほしい。そんな思いでリバーサイドヨガ行わせていただきました。

参加した方から「見慣れた釧路川がいつもと違う景色に感じられて、素敵な時間でした」と嬉しい声をかけていただいてうれしかったです。

あと、ハンドメイド作家さんとコラボしながらヨガのレッスンとワークショップをしましょうって企画もスタートしていて、そうした企画の回数も増やしていきたいです。1月にはキャンドル作家さんとコラボして、キャンドルヨガをやろうと考えています。ヨガを通じて地元の釧路を元気づけていけたらと思います。

初めて体験される方が多いということですが、意識されていることはありますか?

皆さん、「体が硬いからできないんじゃないか」とか、「インスタグラム映えするような、ヨガらしいポーズとかできないけれども、大丈夫ですか?」って、第一声そういうふうに言いながら予約をしてくださる方が多いんですね。けれどもポーズにこだわらずに、自分自身で自分の体を見つめて、そのポーズをとったときに、自分が心地よいと思った感覚を感じられるように誘導していくようにしています。

私もYMCで学んだ「自分が心地よいと思ったところが大事で、ポーズにとらわれなくてもいいんだよ」っていうことを生徒さんたちにお伝えするようにしています。生徒さんが「鏡に映った自分と先生とが違いすぎて恥ずかしい」ということ言うんですけど、人と比べるのはよくないし、「自分が気持ちいいと思ったらそれがその人のヨガだから、それで正解なんですよ」ってお伝えしています。

ヨガをお伝えする上で、軸となる部分などありますか?

1時間のヨガレッスンは特別な時間だと思っています。自分にとっては相手の事を想いやる時間。生徒さんにとっては自分と向き合える特別な時間にして欲しいと思います。生徒さんの表情や、身体の動きを見てつらそうであれば軽減法を伝え、頑張らずに自分を整えられるよう導きたいと思います。

それから、人と自分を比べない。人と人を比べない。比べない考え方を大切にしたいと思います。ヨガは他人と競争するものではないので、自分自身を大切にして自分自身と向き合う、この思考をヨガだけでなく、日々の日常生活にも繋げていきたいと考えています。

お客様との印象深いエピソードなどございますか?

「ヨガって想像していたのと違ってこんなに気持ちの良いものなんですね」と、気持ちが良かった、スッキリしたという感想をいただけるのは毎回嬉しく思います。

あと、小学校のPTAの研修委員会というのがあって、今年はそちらで親子ヨガ教室を開催させていただきました。1年生から6年生までの親子の方々に、ヨガというよりは、何かちょっと体操のような感じで、ヨガってこんなポーズをするんだよっていうのをやってみました。

「ヨガ教室がないので、ヨガを体験できた事が嬉しかったです」と言ってもらえたり。学校の先生方にも好評で「釧路でこんなことでできるんですね」って評価していただいて、自分が思っている以上にヨガを求めている方がいるんだなと実感しました。今後も自宅だけでなく、様々な場所でヨガ教室を開きたいと思っています。

今、ヨガを学ぼうか迷っている人に、アドバイスをいただけますか?

私はオンラインでの学びだったので、対面と違って制限されることも大きかったとは思います。でも、オンラインならではの良さもあって、自分のペースで勉強できたりとか、近くに子供がいても勉強できたりとか、自分のペースで学びを深めることができたのがとてもよかったなと思っています。

オンラインだから、何か駄目なんじゃないかって、他のヨガインストラクターさんにちょっと辛口なことも言われたこともありましたが、それをネガティブに捉えるのではなく、オンラインで学んだとしても自分のやる気次第で、ヨガを人に伝えることができるようになります。自信を持つことでどんどん勉強したものが身につくと思います。勉強しようという姿勢一つで、どんどん学びを深めることができます。自分のアンテナをどんどん立てて、学びを深めていってほしいと思いますね。